怒涛の一週間だったが、週末に入っても気持ちが高ぶっているのか、あまり深く眠れた気がしない。まあ、起きた感じはそんなに悪くなかったが…。
朝ご飯におにぎりを食べ、10時にはジムに入っていつものサーキットトレーニング。不調の時はマシンもやたら重く感じたりするものだが、そんな事もなく順調にメニューをこなす。
お昼は先週と同じ、chottoのテイクアウトランチ。今日はローストチキンにしてみた。チキンがゴロッと一本入っており、ハーブの良い香り。これもなかなかのお得感。美味しかった。そういえば、会計時にてっきり楽天payが使えると思ってスマホしか持ってこなかったのだが、ダメとわかり家に財布を取りに帰った。まあ近いから全く問題なしなのだが、コロナ禍以降、すっかりキャッシュレスが馴染んでしまったと苦笑い。感染がどうこうというより、単純に便利なのだ。
午後は細々とした雑用をこなし、4時ごろ家を出て下北沢に向かう。今日はリクオ&うじきつよしのライブがあるのだ。
駅を降りると、下北沢の街ははカレーフェスティバルをやっているらしく、大勢の若者でごった返している。マスクをせずに大声で話している人も多く、正直ちょっと引いてしまった。いつも思う事だが、コロナは何が正解か解らないまま、人によって異なる基準で感染対策せざるを得ないところが厄介だと思う。若者たちを非難するつもりは全くない。もしかしたら、本当にそんなに怖がらなくてもいいのかもしれない。ただ、自分の基準ではそこに飛び込めないのだ。いつまでこんな状態がいつまで続くのだろう。
少し早く着いたので、閉店が決まった「GARDEN」に行ってみる。バンドスタイルのライブ会場として、狭くもなく大き過ぎる事もなく、とても見易い会場だった。ここで見たライブの思い出は数知れず、閉店が本当に残念。
会場となるラ・カーニャに来るのも一年ぶりだ。リクオさんのライブをリアルで見るのは、今年3月以来だから半年ぶり。緊急事態宣言からここまで、6月に細海魚、7月に山口洋のライブと、散発的にライブを見てはいるが、本格的にライブを見る生活が再開したのは今日からという気がする。感染のリスクは勿論ゼロにはならないが、それも背負った上で会場に足を運べるだけの心構えが自分の中にようやく生まれたと思っている。
そして、リクオとうじきはそんな期待に十分過ぎるほど答えてくれる素晴らしいライブを見せてくれた。
リクオの歌声、ピアノ、うじきのコーラス、エレキギターの音色…。やっぱりライブは最高!配信ライブとは比べ物にならない。ああ、自分はこの感覚に飢えていたんだ…。ようやく帰って来たという気持ちになって、つい声も出てしまう。周りもそうで、最初は少し戸惑い気味だった観客も、リクオとうじきのオープンなトークとダイナミックな演奏に乗せられ、自然と心が開いていくようだった。
自分は、うじきつよしのライブをちゃんと見るのは恐らく初めてだと思うが、ギターだけでなく、ボーカルがこんなに素晴らしいとは思わなかった。リクオの曲に付けるコーラスも、メインでボーカルをとる曲も本当に心を揺さぶるものがあった。特に、初期のリクオの曲「カントリーボーイ」のカバーは胸に染みた。
そして何と言ってもそのギター!テレキャスターをメインに、エレアコやレスポールなど3本のギターを持ち替えてプレイ。オープニングのフェイセズ「STAY WITH ME」やハンブル・パイの「Drift Away」のカバーなどは、テレキャスターが唸りを上げ、ここしばらく経験していなかったロックなライブの醍醐味を十二分に味わった。
対するリクオも負けていない。うじきメインの曲に伴走するピアノはさながらイアン・マクレガン。コロコロと転がるピアノが鬱屈した日々を吹き飛ばしてくれる。「アリガトウ原子力発電所」の選曲にはびっくりしたが、これもうじきと一緒にやるからこその選曲だったんだと思う。
アンコールでは客席にいたブードゥー・ハワイアンズの澄田健がうじきに呼び出され、うじきのテレキャスターを手に三人でボ・ガンボスの「夢の中」を演奏するという嬉しいハプニングもあった。
本当に楽しかった。もう一度書くが、ライブはやはり配信とは全く別モノだということがはっきり認識できた夜だった。サウンドへの没入の度合いが配信とは比較にならないのは勿論だが、そこで会う友達や休憩中の会話、お店の匂いや空気感も含め、自分はライブという非日常が好きだったんだと遅ればせながら気が付く。
休憩中はリクオさんと自粛期間中の事や配信ライブについて話をする。自粛中、着々と曲を書いていたかと思えば意外にそうでもないらしい。が、声の調子は絶好調。長いインターバルでツアーに出る体力が落ちているかといえば、それも大丈夫とのこと。確かに話していても元気そうで、この人は細い身体で心身ともに意外にタフだなあ〜と思う。
配信については、やはりライブに叶うものではないということで意見が一致。リクオさん自身、配信をライブの現場から足が遠のくような作りにはしていないと言っていた。
久々に楽しい夜だった。若者で溢れる下北から離れ、家の近くに戻って松屋で海老チリを食べて帰宅。
風呂に入って11時ごろ就寝。
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