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2009年7月 1日 (水)

忌野清志郎 青山ロックン・ロール・ショー2009.5.9 オリジナル・サウンドトラック

まず、関係者に聞きたい。コレはどういう聴き手を想定した企画なんだ?今コレを出すことにどんな意味があるんだ?

RCサクセション、ソロの枠を超えた決定的ベスト?…いや、これはあくまでも高橋RMBさんが告別式用に考えたもの。全キャリアでベストな選曲だとは誰も思わないだろう。
じゃあ、タイトルどおり5/9のサウンドウンドトラック?冗談じゃない。悪ふざけも大概にしろ。関係者は、俺たちが一体どんな気持ちで青山に行ったのかわかってんのか?
オレにとってあの日は葬式以外の何物でもなかった。外野は“葬式っつったって、酒飲んで大声で歌ってるヤツが大勢集まってただけじゃねーか…”って言うのかもしれないが、現場にいた人はわかってるはず。マスコミの報道は偏っている。あの4万3千人がそんな奴らばかりだったと思われるのは非常に心外だ。だって、それは真実ではないのだから。
オレは、最初から「青山ロックン・ロール・ショー」なんつうバカ騒ぎにつきあう気はなかったけど、清志郎に最後に会える機会はあの日しかなかったし、清志郎の信頼してたスタッフが立てた企画なんだろうから…というギリギリの気持ちで行ったんだよ。
恐らく、5/9青山に行くことを躊躇した人は、オレ以上に“ショー”という言葉に違和感を抱いていたのだろう。そして、ニュースの一コマに自分が映り、マスコミと世間に「“雨上がりの夜空に”を合唱してた群集の一人」というレッテルを貼られてしまうことに抵抗があったのではないか。その感覚は概ね正しいとオレは思う。
みんなそれぞれに葛藤し、逡巡し、複雑な想いで5/9を過ごしたんだよ。それぞれがそれぞれの場所とやり方で故人を追悼したんだよ。真摯に、ものすごく真摯に…。その想いを、苦しみを、悲しみを、関係者にはもっと大事に扱って欲しかった。“サウンドトラック”なんていうデリカシーのないタイトルで踏みにじって欲しくなかった。

もう一つ言う。
葬式の時のTシャツを付ける?
DVDを付ける?
既存の音源をリマスターする?

ふざけんなよ。ファンをなめんじゃねえって!
葬儀のTシャツに関しては喪服みたいなもんだろ。いつ着るんだよ、そんなもの。DVDもいらねえ。今だから言うけど、オレは「Oh! RADIO」のリリースだって複雑な気持ちなんだ。どんなに素晴らしかろうと、あれはあくまでも“デモ”だ。デモを出すことを清志郎が望んだろうか?生前の、清志郎の意志で世に出た歌だけで十分じゃないか。
リマスターは洋楽の旧譜なんかでもよくある手だけど、そもそも作者の死後、作品に手を入れること自体オレは好きじゃない。イイ音で聴きたい気持ちはわかる。だけど、作者のチェックが不可能となった作品に勝手に手を入れるのは違うだろ?誰が未完のダヴィンチの絵に筆を入れる?それは芸術への冒涜ではないのか?

これからも、清志郎関連のモノはうんざりするぐらいたくさん出るだろう。
しょうがない、それは。ビートルズやジミヘンのTシャツなんか、今だって腐るほど出てるし…。カッコいいTシャツなんか出た日にゃあ、オレだってきっと欲しくなる。
でもね、何を出すにしても、故人に対するリスペクトとファンの想いだけは大事にして欲しいのだ。

そもそも、これが事務所公認だってことが信じられない。悲しい。腹が立つ。
誰にとっても大事なあの日を、「サウンドトラック」なんていう乱暴な言葉で簡単にまとめて欲しくなかった。
たとえコレが世に出ることを、石井さんやタッペイ君が許していたとしても、オレは絶対に買わない。

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忌野清志郎」カテゴリの記事

コメント

私のブログのurlなんか貼っちゃっていいのかしら?
と思いましたが・・・どこの誰からかのコメントか分からないのは
もっと気持ち悪い思いをされるかな・・・と思い一応。。。
新ブログ第一稿目がこちらの記事・・・ということは
このアルバムの発売がブログ移動のきっかけだったのでしょうか。
私も清志郎が、チャボさんが、蘭丸が、麗蘭が好きですが・・・・
HAGAさんの舌はひとつしかない。。。
同じ甘いモノを食べて、「コレ、甘いね♪」と言い合っても、
HAGAさんの感じている甘さはHAGAさんの舌しか知らない。。。
今、そんな気持ちでいっぱいです。
こちらのブログでHAGAさんの「舌」が自由に表現され、発信、発露され、
どこかに素敵に繋がっていけばいいですね。
私は青山。。。あまりショーとか考えていませんでした。
形式めいたことは・・・とりあえず・・・黒ずくめで行ったことくらいでしょうか。。。

なんじゃこりゃ???
一生買わね〜
ジャケットひどいですね。

自分はショーは「有り」でしたが、これは「無い」わ!

HAGAさんも
あの日いたんだね
僕は礼服着て
香典持って

ずっとずっと
あの日は列に並んでましたよ
それだけなんですけど

それでいいかなと
いま思っている

◆沙羅さん
>新ブログ第一稿目がこちらの記事・・・ということは
このアルバムの発売がブログ移動のきっかけだったのでしょうか。

全然(笑)。それはただの偶然でコレまでのブログの使い勝手が悪かったんで、移りたいと前々から思ってたんですよ。
沙羅さんはこのアルバム、肯定派なんでしょ?それはそれでいいと思います。それぞれの想いに良いも悪いもないですから、それをどうこう言う気はありません。ただ、事務所にはファンそれぞれの想いをもっと大事にして欲しかったと思います。ビジネスはビジネス。それはわかってます。でも、そこに愛と敬意があるかどうかは重要なことだとオレは思います。それは公式・非公式関係ない。今回の件ではファンがなめられてるみたい。ものすごく頭にきてます、オレ。

◆young_bさん
>ジャケットひどいですね。

アレを見て100%無邪気に喜べるファンがいたら、僕はその感覚が信じられません。うーん、こうなると結局、度量の問題なのかな…。オレもギリギリでショーは「有り」ですが。

◆NOAHさん
5/9は僕もNOAHさんとまったく同じふるまいをしました。喪服着て、黒ネクタイして、香典持って、上着も脱がず水も飲まず4時間半列に並びました。
僕にとってあれはあくまでも“葬儀式”。自分の人生に大きな影響を与えた人とのけじめをつける場でした。だから、歌もうたわず粛々と故人の冥福を祈ったんです。それをショーというならそれでもいいですよ。でも、パッケージとして商品化するってのはあまりにもデリカシーなさ過ぎです。このアルバム、ショップで見るのもイヤだ、俺は。

こんばんは。
この記事見てびっくりしました。私は清志郎の熱狂的なファンではないのであまり言えないけれど、
企画もジャケ写もDVD付きってのも当日スタッフが着用したTシャツ付きってのもただただ?マーク
です。なんか悲しいな。すっごく悲しい。。。

こういうのは、予想というか覚悟はしてたつもりだけど・・・
やはり悲しいですね。
TOO MUCH MONKEY BUSINESSですね。

◆daisymoonさん
悪ふざけが過ぎますよね。葬式まで売りもんにすんのかいってな…。関係者はバチがあたりますよ、ほんと。

◆LA MOSCAさん
覚悟はしてたけど、49日もそこそこに事務所&レコード会社公認でこんなのが出たのがショックでした。TOO MUCH MONKEY BUSINESS…。正にそのとおり。CHABOなんかどう思ってるんだろうなあ、コレに対して。

はじめまして。

私も9日は完全にお別れのために行きました。
でも行くか悩んでて昼間は仕事だったのでそれにかこつけてやめようかと思ったけど、
お別れしないと後悔しそうだなって気持ちで黒い服着て1人で行きました。
丸いお月さまを見るだけで9日を思い出してしまう。

ある意味トラウマ覚悟でやっと行けた葬儀式を思い出すものは私はいらない。
もちろん行きたくても行けなかった方も多くいると思うけど、その人たちのためとも思えない。
あれは1日だけの、振り返らないものだからこそ意味があるものだった。
まあ普通、葬式を振り返ることはしないし、ましてや売ることもしないでしょう。
しかもあのジャケットには立ち直りかけてた気持ちが揺らぐどころか深い悲しみを増長させられる。
少なくとも今の気持ちでは購入は無理。というか残念ながら手に取れない。

あのTシャツを着ながら朝からずっと暑い中働いて、夜遅くまで迎えてくれたスタッフの想いは大切にしたい。
だからあのTシャツはスタッフが大事にしていればいいのだと思う。


きよしちゃんのまわりの方のブログから追悼の言葉を勝手に集めただけの
どっかのいいかげんな本なども巷では出回ってるらしいけど勘弁願いたい。
あれには怒り通り越してあきれた。

お引越しされましたかー。
ブックマークいたします。
Blueさんとこのコメントを読んで、かっ飛んで参りました。

僕は5.9は、仕事で海外にいたという最悪の巡り合わせでした。
何度、バックレて帰国しようと考えたことか・・・。
笑顔は全部作り物だし、ひどい出張でしたよ・・・。

お墓参りができればいいやと納得させましたが、
それが公開されるわけじゃなし、多摩蘭坂に記帳するのがせめてものお別れでした。

僕はこのリリースを肯定も否定もしません。
ただ買わないだけ。欲しくないもん。
だからまぁ結局は否定側なんです。
売る自由があるなら、買わない自由もあるんだという主張。

************************************************
そう。
私、自分のブログでも書いていないんですけど、
5.9報道で参列者の中にいた、ビール飲んで大声出してる輩、
「やだな。」と思いました。「お前はバカか?」と思いました。
「だからロックは低脳芸能と一緒くたにされちまうんだ。」と思った。
俺は絶対あそこで歌えはしないし、
大竹しのぶが「愛しあってるかい?」と叫んだシーンも、
「うざいな。」と思った。

HAGAさんの正直なコメントを読んで、自分も「本音」を出す気になれました。

こんばんわ。いきなりの訪問です。
初めてHAGAさんのブログ拝見しましたが、
私がモヤモヤと感じてた事はやっぱり「憤り」と「あきれ」だったんだなと確信しました。

私も9日は黒服を着て4時間半並び、涙して歌って精一杯のありがとうとお別れをしました。
なのでこのニュースを知ったときは(…なんかヤダな、搾り取る気かな、こんなの欲しい人いんのかな)と思いました。
ちなみに私はCD屋なのですが(これまたなんだか恥ずかしい…)、
隣のデスクの同僚が(9日には行かなかったキヨシローのファンです)、
「うわ、これは買わなくちゃ!Tシャツ付きを予約して自慢げに着るぞ〜」と喜んでいました。
私には全く彼の気持ちがわかりませんが、あの日に行った行かないが関係しているのでしょうか。

初めて訪問し、自分の思いばかり走り書いてしまいスミマセン。
とてもHAGAさんに共感しています。

◆りんさん
オレもりんさんとまったく同じ気持ちです。普通、お葬式を思い出すものを手元に残したいって思わないよね。たとえば香典返しってあるでしょ?あれって最近はカタログで好きなものを選べるようになってたりする場合があるじゃないですか。そういう時自分は、権利自体を放棄しちゃったり、選ぶ場合でも食べ物とかにして、後々形に残らないようにしてます。
そんなオレにとって、コレを買うなんてとても無理。タダでくれるって言われてもいらねえ。見るだけで辛いよ、ほんと。

>きよしちゃんのまわりの方のブログから追悼の言葉を勝手に集めただけの
どっかのいいかげんな本なども巷では出回ってるらしいけど勘弁願いたい。

あれも酷いよねえ…。事務所も認めてないからゲリラ的に出版されたものなんでしょうね。香典泥棒みたいな連中だよね。

◆POP-IDさん
>売る自由があるなら、買わない自由もあるんだという主張。

その通り。オレは盲目なコレクターより自由なリスナーでいたいです。「清志郎って名前が付いてれば何でも買うぞ、あいつらは」みたいに考えるハイエナみたいな奴らに利用されたくないし。

>5.9報道で参列者の中にいた、ビール飲んで大声出してる輩、
「やだな。」と思いました。

この話は、今回のアルバムとは分けて考える話だと思うけど。個人の道徳観の問題でしょ?
何度も言うけど、オレは9日を完全にお葬式だと捉えてました。普通、葬儀場ではお酒なんて飲まないでしょう?煙草だって吸わないでしょう?やたらめったら写真撮ったりしないでしょう?お香典持ってくのは当然でしょう?そういう自分なりのやり方を通しただけです。
でも、それはあくまでも僕個人の道徳観。「あれはロックショーなんだから何でもありだったんだよ」っていう人は、それはそれでいいと思うんです、別に。
ただ、マスコミはロックショー的なノリで来た人ばかりをクローズアップするから、結果的に粛々と参列した人も一絡げになっちゃってるでしょ?それがイヤなんです。
オレの知ってる人で、「9日、行きたかったけど、後から清志郎を知らない人に“あなたもあの日青山で歌うたって来たんですか?”なんて言われるのが嫌だったから行かなかった」って人がいます。オレ、彼の気持ちがわかるような気がします。

◆bakabonさん
>隣のデスクの同僚が(9日には行かなかったキヨシローのファンです)、
「うわ、これは買わなくちゃ!Tシャツ付きを予約して自慢げに着るぞ〜」と喜んでいました。

へー、そういう人もいるのか…。しかもファンですか…。うーん…。自分にはちょっと理解できないなあ…。
オレは清志郎のファンじゃない人の反応も知りたいです。コレがCD屋の店頭に並んだ時、一般の人がどんな顔をするのか…。悪趣味、“これだからロック村の住人は…”なんて思われないでしょうか…。

直接は初めましてです。
Blueさんのブログで度々です。

清志郎本人にでも、これはチョットの清志郎がいるくらいです。
それは段々と緩和していき、それも含めて忌野清志郎かなぁ...って思う事はあっても、
すべてに諸手を挙げているわけではないのです。
特に、ほら貝を吹く清志郎。あれはダメだな(笑)

つまり何を云いたいかって事ですが、
それがレコード会社だろうが、事務所だろうが、家族だろうが、
どんな立場で背景であっても、この企画、不愉快極まりない!
だからこそ不愉快極まりないんだ!
海賊盤ならまだしも、これが正規でリリースされる事に!

最近はあまり聞かなくなりましましたが、【売れ線狙う】って言葉。
BOØWYにも、ラフィンにも友好的な使われ方はしなかったはずです。
でも、清志郎はRC時代に【売れ線狙う】って自分で公言してましたからね。
売れなきゃダメだって。
だからって、これも本人の意思みたいな、そんな捉え方はおかしいと思うんです。

何でもありは確かにそうだろう?
だからって、何でもありじゃないんだって!

心がない。あるのは…金だけ、ね。5月9日は仕事が早目に終わり、青山葬儀場にまだやってるか確認の電話を入れ、10分後に式場に着いた時は、直前に閉門してしまってた。昼にも一度並んでいたけど仕事の時間になったので帰り、夜は二度目だった。このままだと気持ちのやり場がないと、二度、清志郎にお別れに行ったのに、お焼香あげることはできなかった。あの時のスタッフの冷たさ。忘れられないな。門の外にいるファンに、やっと終電ギリギリになって記帳紙と清志郎のカードが配られたけど、私にはなぜか、関係者の清志郎に対する想いがまったく伝わってこなくて、とても切なくなっしまった。今回の、青山のCD発売は…納得できた。あの関係者だからね…あの日を、清志郎の死を、こんな風に踏みにじることができるということが私には納得できて、虚しい。死を商売にして、ファンの気持ちを逆撫でして、そうね、金が入るから、そういうことしかないんですね。心の奥をえぐられた気分です。もちろん、ビジネスは否定しない。そして、それぞれに立場も違うし環境も違う。そして、いろんな想いがあるでしょう。でもね、やってはいけないことってあるんだよね。私はあの日から、心の整理がつかないまま。今回のCD発売でさらに落胆してしまいましたね。

2度目です。
しつこくてごめんなさい。
youさんのコメントを拝見して、自分がいまだ何にモヤモヤしてたのかやっと気がつきました(おそっ)。

表現者としてのきよしちゃん本人が今まで自由というか(バカ)正直な気持ちで制作したものが、
「なんでもあり」(または結果的にそう評価されたこと)だったことと、
関係者が「清志郎だからなんでもあり」で制作するのはまったく違うことだろうと。
よりによってなにもあの日のことをあのタイトルであの写真を使った「サントラ」で。

今までも決して全員が喜ぶようなベスト盤を作ってたわけではないし、
全員が満足できないものならならまだ「しょうがないなー」ですむけど、
一人でも悲しい気持ち、あるいは怒りすら感じてしまうようなアルバムは
どんな大義名分があろうと納得いかない。

この騒ぎを上からきよしちゃんはを笑ってそうなんだけど。
「いいから買えよ!」って。
でも、今のところ、

>タダでくれるって言われてもいらねえ。

ですね。

自分は、「あり」だと思います。

清志郎 キャリアも長かったし、何度もレコード会社移籍したりして、変則的なベスト盤しかリリースされていませんしね、

今回のリリースも違和感が全く無いわけではないですが、清志郎、同世代の他のミュージシャンと比較しても生前 まっとうな評価を受けてなかったと自分は思っています。

地方のCDショップでは、清志郎やRCのCD が売ってることすら稀ですから

清志郎の音楽に興味をもってくれている若い世代に向けて (と ロックンロールショー開催の回収用)

が 今回のリリースだと 思っています。 


>リマスターは洋楽の旧譜なんかでもよくある手だけど、そもそも作者の死後、作品に手を入れること自体オレは好きじゃない。イイ音で聴きたい気持ちはわかる。だけど、作者のチェックが不可能となった作品に勝手に手を入れるのは違うだろ?誰が未完のダヴィンチの絵に筆を入れる?それは芸術への冒涜ではないのか?


サザエさんやドラえもん、鉄腕アトムの様に原作者が亡くなられた後でも新作は、出続けているわけで、

ビートルズでも「フリー アズ バード」の様なリリース形態もあったりで、そういう方向性もありかと、

ある程度の完成度を求めたいですけど…

↑ すみません。 名前 入れ忘れました。


↑ あぁ… 名前が 半分でした。 どうもすみません。

◆youさん
稼ぎ頭がいなくなった今後の事務所の維持費とか、9日のロックショーの費用を回収とかを考えたら今売らなきゃ…みたいな思惑は僕だって予想がつきますし、それは否定しません。ミージシャンはボランティアじゃないんだから。
ただ、やってはいけない一線、ミュージシャン稼業の美意識ってのがあると思うんです。今回の件はその一線を超えて悪趣味の域に達してしまっていると僕は感じました。

youさんのおっしゃる、

>何でもありは確かにそうだろう?
だからって、何でもありじゃないんだって!

ってのは、正にそういうことなんじゃないでしょうか?

◆HALさん
何度も言うようだけど、9日は、青山に行った人、行けなかった人、あえて行かなかった人、そしてHALさんのように行ったけど失望してしまった人と、様々な人がいたはずなんです。みんなそれぞれがそれぞれの場所で清志郎と自分との間のけじめをつけようと必死だったはずなんです。
そういうファンの様々な想いをわかっているのなら………「サウンド・トラック」なんていうタイトルや、式場の写真やらを使うことなんか絶対出来ないはずだと思うんですけどね。

◆りんさん
>表現者としてのきよしちゃん本人が今まで自由というか(バカ)正直な気持ちで制作したものが、「なんでもあり」(または結果的にそう評価されたこと)だったことと、
関係者が「清志郎だからなんでもあり」で制作するのはまったく違うことだろうと。

そうですよねえ…。今後も清志郎関連の商品ってうんざりするほど出ると思うけど、愛情とリスペクト、それにファンの想いは忘れずにいて欲しいと切に思います。
でも、予想はしていたけど、こんなに早く、それも事務所公認で出たってのが…。ああ、書いててまた腹立ってきたなあ、俺(苦笑)。

◆サッカー野郎KOBさん
僕は、これはベスト盤ではないという認識です。だって、これはもともと高橋RMBさんが告別式用のBGMにと選曲したもの。全キャリアを網羅したベスト盤としてファンに聞かせることなんて、想定していなかったはずなんですから。
それともうひとつ。“RCからソロまで網羅したベスト盤を出して欲しい”っていう声をよく聴くけど、それってみんなほんとに欲しいの?ファンなら自分で選曲してるだろうし、“若い世代に向けて”とか言うけど、それも僕らが思ってるほど効き目ないと思うよ(苦笑)。実際、バンドからソロになった人で、ベスト盤に全キャリアを網羅している人なんて、洋の東西問わずそんなにたくさんいないですよ。

「FREE AS A BIRD」と「Oh! RADIO」の決定的な違いは、前者はジョン以外のビートルズメンバーとジェフ・リンが丁寧に仕上げた“完成品”、後者は“デモ”だということだと思います。確かに楽曲は素敵だと思いますが、音的には明らかに作業途上ですよね。こんな状態で世に出されることを、果たして清志郎は望んだのかなあ…って僕は正直思います。

実は「FREE AS A BIRD」も、その情報を最初僕が聴いた時は、やっぱり嫌な気持ちになったんですよ。あれはもともとビートルズの為に書かれた曲ではないですからね。でも、“完成品”を聴いてそんな気持ちは一発で消えてしまいました。だって、PVも含めて“完成品”があまりにも素晴らしかったから…。
あの曲、大好きです!しょっぱなのリンゴのスネア、ジョージのスライド…。何度聴いてもため息出ちゃうよ。ポールの書いたサビも素晴らしいと思います。ジョージ・マーティンが関わってないからビートルズの楽曲とは認めないって言う人もいるけど、僕はこれは堂々たるビートルズだと思ってます。奇跡だよ、こんなことって。ほんとに優れた音楽ってのはMAGICがあるんだなあって強く思いました。ジェフ・リン、素敵な仕事をしたと思うよ。

何よりも、一連のアンソロジー・プロジェクトからはビートルズへの愛とリスペクトが十分に感じられたでしょ?
アンソロジー・プロジェクトと、今回のサントラと称するアルバムのリリースとの一番の違いはそこですよ、そこ。スタッフは、100%の愛とリスペクトを持った仕事だったと胸を張って言えるのかな…。

ところで、サッカー野郎KOBさんご自身はこのアルバム、買うんですか?
一般論なんかよりそれを聞きたい、オレは。

多分買わないですね。 CD化されたルージュマジックの音源持っていないので少し気になるんですけど。

苗場へは、行く予定です。 ここ2ヶ月ずぅ~と引きずっているし、区切りになるか、わからないですけど。区切りになればとおもいつつ、フジロック=苗場に行く予定です。

◆サッカー野郎KOBさん
なんだ、結局買わねえんじゃん!(苦笑)

フジロック、いいですねえ…。俺も行きたかったんだけど、どうしてもこの日はダメなんだよなあ…。どんなだったか教えてくださいね。あ、タイムテーブル発表になってますけど、これってフジテレビNEXTでの生中継枠と丸々カブるんですよね。リアルタイムで放映されるんじゃないかと期待してます。

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