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2009年9月16日 (水)

R.I.P. ジム・キャロル

東京に出たての頃、オレはこの人が少年時代の日々を書き綴った「マンハッタン少年日記」を何回も何回も読み直した。
ジム・キャロル。ニューーヨークの町を徘徊し、12歳からヤクを打ってた本物の不良。だけど、その精神は水晶のようにピュアで、心の琴線に触れるセンテンスをたくさん見つけることができたのだ。

20年前、恋人も心を許しあえる友人もまだいなかった孤独な少年は、ジムの文章を噛みしめながら、吉祥寺の街をふらついていたっけ。その目に映る風景をNYの路地裏とダブらせながら…。
オレにとって、ニューヨークの街を代表するアーティストは、デビッド・バーンでもリチャード・ヘルでもない。今でもジム・キャロルとガーランド・ジェフリーズなのだ。

10年ぐらい前、なんと「マンハッタン少年日記」が映画化された。
「バスケットボール・ダイアリーズ」。なんと、主演はレオナルド・デカプリオ!全然観る気になれなかったけど、ジムにも大金が転がり込むんだったらそれもいいのかな、と思っていた。

今日、突然の逝去の報。マンハッタンの自宅で心臓発作。享年60歳だという。

なんだか、がっかりだ。この混沌とした時代にいて欲しい人が、また一人あっちに行ってしまった…。
人間、そんなに長く生きていてもしゃあないのかな…。なんか、あっちの世界もけっこう楽しそうに思えてくるな…。

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コメント

えっ!そうなんですか・・・。突然ですね。
まだまだ若いのに・・・。
音楽活動もしてましたよね、この人。聴いたことないけど。
俺の大好きなルー・リードやパティ・スミスなんかとも交流あったりして。
俺もこの本は大好きでした。
ヘヴィーな内容なのにあっけらかんとした明るさがありましたよね。
あっ、映画観たけど、はっきり言ってクソでした(笑)

◆LA MOSCAさん
>音楽活動もしてましたよね、この人。

パンク・バンドでした。確か、ポエトリー・リーディングが収められたオムニバスなんかも出てたんじゃなったかな。ニューヨークのロッカーには、ロンドンやアメリカ中西部とはまた違うタッチを感じますね。

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