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2010年4月29日 (木)

決勝はバイエルン VS インテル

この28、29日、ヨーロッパでは、サッカーのチャンピオンズリーグ準決勝2試合が行われた。昨日の朝がドイツのバイエルン・ミュンヘンVSフランスのオリンピック・リヨン、今朝がイタリアのインテルVSスペインのバルセロナという大一番だ。
オレ、2試合ともリアルタイムでがっつり見ました。日本時間だと夜中の3時30分開始なんで、かなりキツイんだけど、夕方になるとネットとか駅売りの新聞に結果が出ちゃうじゃん。オレはあれがたまらなく嫌。見たくない人に無理やり目に入っちゃう広告を出すのは一種の暴力だとすら思うぞ。なので、重要な試合は無理をしてでもリアルタイムで見る!ってのが、オレの身上なのだ。

結局、バイエルンとインテルがそれぞれ決勝に進む事になった。
去年の9月に本大会が始まって以来、ずっと主要な試合をチェックしてきたんだけど、毎年思うことではあるが、ここにくるまでほんとうにいろんなドラマがあったと思う。たかがサッカーされどサッカー。試合を見てるといろんなことを考えさせられた。つくづくこのスポーツは深いと改めて思う。

5月22日の決勝まではちょっと時間があるし、ここいらでオレなりに今年の大会を振り返ってみたい。
まず、今季の決勝がバイエルンVSインテルになったこと自体、かなり意外だった。っていうか、大会前からこの組み合わせを予想した人は、熱心なサッカーファンの間でもほとんどいなかったのではないだろうか?
なにしろ、バイエルン・ミュンヘンはドイツ1の名門とはいえ、最近はブンデスリーガ自体プレミアやリーガより下に見られがちだ。バイエルンもここ数年は指揮官が激しく入れ替わったりして、国内はともかく欧州では安定した力を発揮できていなかった。僕なんか、もう古豪ぐらいのつもりでいたから、この大躍進ぶりには正直驚いてしまった。
インテルは、強いことは強いけどチャンピオンリーグとは昔から相性が悪く、肝心なところでポカをやるという印象があった。今季はストライカーのイブラヒモビッチが移籍しちゃったし、新規加入のエトーも今季はあんまりゴールを挙げていなかったから、昨季より戦力はダウンしてるんじゃないかと思っていたのだ。

それが、気が付いたらこうだからなあ…。つくづくサッカーはわからないと思った。
バイエルンは、グループリーグの頃はやっぱしまだ危なっかしかった。それが、ユベントスに勝ち越したあたりから急に覚醒しちゃったような感じだったなあ…。ロッペンが大爆発したり、オリッチが別人のように張り切りだしたり、いろんなプラス効果が出るようになった印象だ。おまけにクジ運の強さまで見方に付けちゃって、あれよあれよという間にここまで来ちゃった感じ。
インテルは、自分はバイエルン以上にノーマークだった。はっきり言って、今朝の試合だって、最後までバルセロナが決勝に進むと信じて観てたぐらい。
だって、バルセロナの本拠地、カンプノウでの試合、10万近い観客が殺意に近い目で彼らを取り囲む中、後のないバルサの世界一の攻撃陣が絨毯爆撃をかけてくる。ボールポゼッションはバルサが70%以上。インテルはシュート数一本だけという異常な数字。普通、こういうデータだったら、バルサの大勝だっておかしくない。ところが、バルサは結局1ゴールしかできなくて、第一戦を3-1で勝利してたインテルが、トータルスコアで勝ち越して決勝に進んだのだ。
これはもうインテル、というか指揮官のモウリーニョの作戦勝ちだよね。CLはホーム&アウエー2試合で勝ち抜けを決める。だから、彼は敵地でヘタに攻め立てて自滅するより、自陣にがっちり引き篭もって2点のリードポイントを守ろうという考えだったのだと思う。
だけど、通常こういう戦法は、そうと決めてもなかなか選手全体に考えが浸透することは難しいのだ。過去の試合を観てても、これをやろうとして90分間我慢できずに自滅したパターンがいくらだってある。だって、やっぱりストライカーは点を取りたいし、攻めずに相手をチェックするだけのサッカーは、ファンからは反近代的だとの批判を受けるリスクを背負う。
ところが、この日のインテルはMFのスナイデルだけトップに残し、ほとんどの選手が自陣に戻って献身的に守備をするという、見たこともないようなサッカーをしていた。なにしろ、プライド高いFWのエトーまでもが、ディフェンスラインまで下がってきて守備に身体を投げ出していたのだ。
オレ、ここまで選手をひとつにできた、モウリーニョという男の人身掌握術に脱帽してしまった。モウリーニョが監督になる前のインテルは、強いことは強いけど、選手それぞれがそれぞれのサッカー観を持っていて、ばらばらに動いている印象があった。それがここまで勝負に徹した集団になるとはなあ…。
もともとインテルはディフェンスの強固さには定評のあるチーム。本気で引いた相手には、世界最高のストライカーを擁するバルサといえど点を取るのは難しいんだと思った。

ただ、バルサももうちょっとなんとかできなかったかと思うんだよね。ご自慢の流れるようなパスサッカーは確かに美しいし、面白い。でも、あまりにもボールを回しすぎるから、その間に相手が自陣に戻ってゴール前を固めるだけの時間も稼がせてしまうのだ。
今朝の試合は、ある意味バルサの限界が見えた試合だとも言えるんじゃないだろうか?相手にボールを持たせてカウンターを狙ったり、ロングボールを放り込む戦術も併用していかないと、引き篭もった相手からゴールを奪うのはなかなか難しいんだと思った。
ユーロで優勝したスペインが象徴しているように、いまの時代は攻撃サッカーが主流といわれる。けど、この試合はその流れがちょっと淀みを見せたような、何かが変わる前触れのようなものを感じた。決して面白い試合ではなかったのだが、いろんな見方ができ、なんだか妙な余韻が残ったんだよなあ…。

決勝でも、オレはインテルが圧倒的に有利だと見る。バイエルンが勝つとしたら、とにかく先制点を取ること。これに尽きるだろう。インテルが先に点をとって自陣に引き篭られたら、まずバイエルンに勝ち目はないと思う。それと、バイエルンはリベリーが出場停止なのが痛いなあ…。彼とロッペンが上手く噛み合えば、ひょっとしてひょっとすると思ったんだけど…。
ただ、このチームは何か不思議な風が吹いているからなあ、今。何かが起きる可能性もなくはないと思う。両チームとも、国内リーグやカップ戦の優勝もまだ狙える位置にいるし、5月の下旬ともなれば、その辺との絡みもでてきそうだ。

うーん、決勝戦、ますます見逃せなくなってきた。また3時起きだな、これは(笑)

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コメント

こんばんは インテル&バイエルンの両チームのキーマンが スナイデル&ロッペン と 南アW杯で日本が対戦するオランダ代表の中心選手ニ人であることが ワールドカップの日本代表の結果を暗示しているように思えます。 

投稿: サッカー野郎KOB | 2010年5月 1日 (土) 23時47分

◆サッカー野郎KOBさん
そうなんだよねー。それはあえて書かないでおいたんですけど(苦笑)。
W杯にはファン・ペルシーも間に合いそうですし、カイトだっているでしょう。なんか背筋が寒くなりますね…。

しっかし、もう1ヶ月ちょっとでしょ、本番まで。今回は恐ろしいほど盛り上がってないと思いませんか?みんなベスト4なんて絶対無理だと思ってるからなんでしょうが、今回グダグダだと日本サッカーの人気は壊滅的に下降するような気がしてなりません。

投稿: Y.HAGA | 2010年5月 4日 (火) 09時28分

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