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2010年5月 6日 (木)

『NAUGHTY BOY KING OF ROCK'N ROLL』忌野清志郎+有賀幹夫写真展 / 渋谷・東急本店 7階 催物場

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結論。サイコーの写真展だ、これは!
予想を遥かに超えた130点にもおよぶ写真の数々には、忌野清志郎という稀代のロックンローラーの魅力があますところなく据えられていたと思う。

ステージでのビンビンにぶっ飛んだ清志郎にも、もちろんヤラれたんだけど、オレは「COVERS」レコーディング時のスナップに、ぐっときたなあ…。CHABOや泉谷との2ショットはもちろんなんだけど、清志郎と山口冨士夫が屈託なく笑い合ってるカットが何枚もあって、これはその後の2人を思うと、もうたまんないものがあった。
有賀さんの撮った「COVERS」の写真は、このアルバム本来の楽しさをも伝えていると思うんだ。「COVERS」って、発売禁止になった事件も重なって、リリース当時はその過激性ばかりがフューチャーされていたじゃない?でも、実際はバンド小僧が集まって放課後の音楽室で好きな曲を練習しているかのような、笑顔の絶えないレコーディングだったことが、有賀さんの写真からは、はっきりと伝わってくる。

実は、自分にとっての有賀幹夫さんって、RCサクセションよりむしろローリング・ストーンズを撮った写真家としての印象の方が強かった。
ストーンズの写真を撮る事が許されているのは、彼らが選んだ公式カメラマンのみ。有賀さんは厳しい条件をクリアし、日本人として初めてローリング・ストーンズのオフィシャル・フォトグラファーとなった人物なのだ。有賀さんの撮ったストーンズの写真がメディアに出始めたのは90年代の初めだったと思うけど、まるでバンドの一員になってステージから直接撮ったような生々しさに、オレは心底びっくりしたことを憶えている。

RCサクセションやローリング・ストーンズのライブを観たことがある人は、誰もが心の中に自分だけのベストシーンを残しているだろう。それはライブを観た人だけの宝物。オレも胸の奥にしまってある大切なシーンがいくつもあるんだけど、自分の場合、それは有賀さんの撮ったカットとびっくりするぐらい重なっているんだよね。それだけ有賀さんは、被写体となるミュージシャンのライブで一番引き立つ瞬間を知っているってことなんだろう。
ひとつ例を挙げると、いわゆる“引き”を使わないでバンドのメンバー全員が映り込むフレームワークが、有賀さんの作品にはしばしば出てくる。天を仰いでシャウトするボーカリストのバックに、メンバー全員が映り込んでいたりとかね…。これ、実はすごく難しいテクだと思うんですよ。どうやって撮ってるのか、オレ、未だにわかんねえ(苦笑)。
オレは少年の頃からローリング・ストーンズのフリークだったから、これまで数え切れないぐらいストーンズのライブ写真を見てきたけれど、ことリアルな質感という意味においては、有賀さんの写真以上のものに出会ったことがない。

そんな有賀さんが、忌野清志郎オンリーの写真展をやるというんだから、これは行くしかないでしょう!居ても立ってもいられなくなったオレは、初日の5月6日に急遽仕事をサボって行って来た。
いやもう、ほんと行って良かったと思う。素晴しい写真展だった。有賀さんからサインもいただいたし、B2Bツアーの時のストーンズ大阪公演の話なんかができたのは、ほんと幸せだったなあ…。

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この写真展、東京は開催時期が短いから行くのを躊躇している人もいるようだけど、清志郎のファンはもちろん、人物写真に興味のある人は絶対見ておいたほうがいいと思うよ。
展示のところどころに有賀さんのコメントがあるから、じっくり見ていると、あっという間に時間が経ってしまうけれど、これは清志郎と有賀さんの貴重なコラボレーションなんだから、できる限り時間をとって一つ一つの写真にじっくり向き合ってみたらいいと思う。

それと、はじめから写真集を購入しようと決めている人は、まず渋谷のタワーレコードに寄って、写真集を買ってから会場に行くのがオススメです。
オレはタワレコのまわし者じゃないけど(苦笑)、渋谷のタワレコは、限定特典としてポストカードや缶バッジを付けてくれるんですよ。おまけに写真展の入場券とサイン会の参加券までもらえるから、タダで写真展が観られ、有賀さんのサインまでゲットできちゃうわけ。そうとうオイシイでしょ、これ?(笑)

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おまけに、タワレコの1F奥では、「有賀幹夫写真展~アリガトロックンロール」っていうミニ写真展までやっている。こっちは清志郎だけじゃなく、ストーンズや山口冨士夫、ジョニー・サンダース、ジョー・ストラマー、ロニー・レイン、イエローモンキーなんかの写真が展示してあって、どれもロックファンならたまらない写真ばかりだ。清志郎がフジオちゃん&TEADROPSの面々と一緒に写ってる写真は必見です!
タワレコ~!おぬしやるなあ…。しょうがねえから、期間中また行ってやるぜ!(笑)

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忌野清志郎」カテゴリの記事

コメント

あ~!
いいなぁ。
諸事情により、どうしても行けません・・・。
有賀さんの写真、俺も好きです。
清志郎抜きにしても。
写真集は注文済みで着待ちです。
ストーンズのも未入手なんで欲しいなぁ。

投稿: LA MOSCA | 2010年5月 7日 (金) 22時21分

大阪会場に行きました!ホント「COVERS」の写真のこと同感です。キヨシローに反戦歌手のレッテルを貼られることにも以前から違和感があったんですけど、「こんなに楽しそうに作ってたんだ。」って思ったらこっちもニコニコしてしまって、こんな写真を撮っておいて&こうして見せてくれて有賀さんにお礼言いたいです。タワレコのミニ写真展も良いですね。東京は良いな~!

投稿: yukodokidoki | 2010年5月 8日 (土) 08時54分

お久しぶりです。
今日は長女と2人で高尾に清志郎のお墓参りに行ってきました。
緑がいっぱいでうぐいすが鳴く静かな墓地でした。
午前中だったので誰ももいなくてゆっくりお墓参りが出来ました。

明日は次男と写真展に行く予定です。
もちろん、先にタワレコに行ってからscissors
すてきな母の日になりそうです。

次男は山口冨士夫の大ファンでこれまでも何度もライブに行ってるので誘ったところ二つ返事note
久々母とおでかけですshine

投稿: ちゃこ | 2010年5月 8日 (土) 16時57分

おお! HAGAさん情報ありがとうございます!!

こりゃ、やっぱり明日行くしかないな。

投稿: kenbo | 2010年5月 8日 (土) 17時48分

先日たまたま渋谷に用があったついでに寄ったタワレコで、はじめて写真集の発売を知って買ってしまいました。
(一緒に買った“ノンフィクション作家”の清志郎本はホントくだらなかった・・・)

で、今日行ってきました!
個人的には、カバーズのレコーディングで山口さんが音を出したときの清志郎とチャボのツーショットが一番印象に残りました。写真集で見たときはそれほど印象に残らなかったのですが。。。

ともすればサインをこなすだけで終わるサイン会、有賀さん、ひとりひとりと結構時間をとって言葉を交わし、握手や写真撮影にも気軽に応じていらして、かなり好感度アップです。
僕?緊張してほとんど話せませんでした・・・

投稿: フィル・カスル | 2010年5月 8日 (土) 19時41分

◆LA MOSCAさん
>諸事情により、どうしても行けません・・・。

そっかー、残念ですね。でも、写真集は展示会に出展されたものが全部出てて、有賀さんのコメントもちゃんと載ってますから、かなり展覧会の空気がパックされていると思います。有賀さんの写真はビートがあるよねえ。オレも大好きです!

投稿: Y.HAGA | 2010年5月 8日 (土) 19時52分

◆yukodokidokiさん
有賀さんのコメントにもありましたけど、「COVERS」はずっと“発禁になったいわくつきのアルバム”みたいな捉えられ方をしていて、再評価されたのは最近なんじゃないでしょうか?
そもそも、清志郎はこのアルバムで反戦・反原発を第一に訴えたかったわけじゃないんですよね。少年時代から親しんできた洋楽に、どうやってイカした日本語を載せるかっていう試みを、音楽仲間とワイワイ笑いながらやったアルバム。「COVERS」ってそんな楽しい作品だと思うんです。
有賀さんの写真には、そんな楽しい雰囲気がばっちり記録されてますね。

投稿: Y.HAGA | 2010年5月 8日 (土) 20時09分

◆ちゃこさん
あー、お墓参り行きましたかー。僕も今月中に絶対行こうと思ってます。
当初、僕はお墓は公表しないのかと思ってました。荒される恐れを考慮すればそれも仕方ないのかとは思いましたが、ちょっと寂しい気持ちはありましたね、正直言って。
だから、こうしてお墓ができて告知されたってのは、いつでも“会える場所”が出来て、気持ちの拠り所が持ててすごく嬉しいです。都心の墓地じゃなくて、高尾ってのもなんだか清志郎らしくてイイと思うなあ…。

写真展、楽しんできてくださいね!
すてきな母の日になりますように!

投稿: Y.HAGA | 2010年5月 8日 (土) 20時18分

◆kenboさん
はいー!ぜひぜひ行ってみてください!絶対後悔しないと思いますよ!

投稿: Y.HAGA | 2010年5月 8日 (土) 20時20分

◆フィル・カスルさん
>カバーズのレコーディングで山口さんが音を出したときの清志郎とチャボのツーショットが一番印象に残りました。

そうですね!僕もあの写真、大好きです!清志郎の屈託のない笑顔、同じギタリストとしてちょっとライバル心も伺えるCHABOの表情…。よくあの瞬間をおさえたなあ、と感心してしまいます。
と、同時にフジオちゃんの存在感の大きさも改めて感じました。山口冨士夫ってあまりにも過小評価されすぎですよね?こんなスゴイ男がなんでシーンから黙殺されているのか…。みんなわかったような気になってますが、ほんとのロックが何かなんて全然わかってないんだろ?って思っちゃう。
早く元気になって、いっちょフェスにでも出て、ロックもどきの音楽でヘラヘラしてる若い奴らにガツン!と、カマしてやればいいんだよ!

有賀さんは思ったよりずっと気さくな人でしたねえ。オレ、調子に乗っていろいろ話しちゃいましたが(苦笑)、ロック少年がそのまま大人になったような人だと思いました。

投稿: Y.HAGA | 2010年5月 8日 (土) 20時35分

お~~。色々貴重な情報ありがとうございます。
明日、写真展行く予定にしているのですが、ますます楽しみです!
心していかなくては。
タワレコも行かなくっちゃ!

投稿: nobu | 2010年5月 8日 (土) 22時52分

実はこの写真展見ること迷ってたんですがHAGAさんのこの
レポ読んで行くことに決めました。
昨日クラブクアトロでカーネーションのライブあったので
その前にこの写真展を見てきました。

大勢の人が来てましたね。若いカップルもいたし親子連れも。
そして60歳前後のお年寄りも結構居ました。
キヨシローの写真というと「おおくぼひさこ」さんのイメージが
強いけど有賀さんの写真も色んな雑誌とかで見てましたね。
見たことある写真がイッパイありました。
そして有賀さんの寄せ書きがまた素晴らしいですね。
写真家である前にファンなんですね。この方。
だからこそあんな素晴らしい表情をつかまえたんでしょう。

ボクが惹かれたのは一番最後にあったキヨシローとチャボさんが
ソファに並んで座って笑ってる写真。
2人ともいい顔してるなぁ・・・。

ライブ映像も素晴らしいです。特に「イマジン」。
ありがちな「平和メッセージソング」ではなくもっと激しく強い。
これが本来この曲のあるべき姿と思います。

しかし・・・キヨシローってつくづく不思議な人ですね。
肉体は消滅したのに新譜も新しい映像もどんどん出てる。
写真展にこれだけ大勢の人を集める。
未だに現役のミュージシャンなんですね。

投稿: ながわ | 2010年5月 9日 (日) 10時14分

昨日いきました

こちらを読んでいて思い出しました

いってよかった

80年代、よくぞ撮っておいてくれた

次回も楽しみですね

投稿: NOAH | 2010年5月 9日 (日) 12時43分

◆nobuさん
きっと昨日はかなりの人手だったのでは?僕が行った日は、意外に若いコも多くてうれしかったです。

投稿: Y.HAGA | 2010年5月10日 (月) 14時55分

◆ながわさん
デパートの催事場に清志郎の写真が展示されているのって、なんか不思議な感じでしたよね。そんなこと、活動中だってなかったのに(苦笑)。
僕、忌野清志郎って人は未だに現役のミュージシャンなんだと思ってますよ(笑)。消滅したのは栗原清志の肉体であって、忌野清志郎はまだまだ現役バリバリ。そう思うことにしました。

投稿: Y.HAGA | 2010年5月10日 (月) 14時56分

◆NOAHさん
>80年代、よくぞ撮っておいてくれた

ほんとですよねえ~。キャプションにも書いてあったと思うんだけど、有賀さんは80年代のRCを撮ることでライブカメラマンとしての腕を磨いたからこそ、ストーンズの公式カメラマンに選ばれたんだと思うんです。そして、一回りして清志郎とまた仕事ができそうなところだったのに、こうなっちゃったんだからなあ…。どんなに無念だったことか…。完全復活後の清志郎と有賀さんとの邂逅をもう少し見たかったです。

投稿: Y.HAGA | 2010年5月10日 (月) 14時56分

私も、最近子どもができまして思ったことなんだけど
キヨシローの曲で、「ベイベー知りたいんだ、今泣いているのか笑っているのか」みたいな詩の曲、ごっめ~~ん、曲名忘れてしまった。って曲があって、最初は女性のことかなと思っていたのですが、これってたぶん自分のこどものことなんじゃないかなと、
やっぱ、愛の人なんですよねぇ。基本的に全肯定の人。そんなイメージです。

投稿: おぎょ | 2010年5月11日 (火) 23時44分

◆おぎょさん
おおっ!おぎょさんもパパですか!おめでとうございます。
うん、子供ができるとそれまで聴いてた歌の解釈がもっと広がったりって良くありますよね。
清志郎がよく言ってたLOVE&PEACEって、単に男女の愛とか家族愛だけじゃないような気が、今の僕はしています。そう、圧倒的に肯定的な表現の象徴としてこういう言葉を使っていたのかもしれませんね、清志郎は。

投稿: Y.HAGA | 2010年5月12日 (水) 09時46分

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