ソウル・フラワー・ユニオン「“ダンスは機械均等!”ツアー」 / 9月25日(土)渋谷duo MUSIC EXCHANGE
2日続けてduoへ出勤してしまった(笑)。
今日はソウル・フラワー・ユニオンの「ダンスは機械均等!」ツアー千秋楽。面白いことに、HEATWAVEとSFUは同じ時期にツアーがあり、大阪と東京は同じ会場で2組が続けてライブをやる日程になっていた。実際、僕の友だちは2組を追い駆けて大阪まで遠征してたっけ。中川敬も昨日のHEATWAVEのライブに顔を出したそうだ。山口洋は中川から大阪でのSFUライブに誘われたらしいんだけど、ランニングで会場に向かう途中、迷ってしまって10キロ走り、結局ライブには行けなかったんだって。あはは、まったくもう…(笑)。
僕はこの日、なんと最前列の中央やや左寄りに陣取った。ジゲンの真ん前だし、中川はギターを弾きながらすぐ前まで踊りに来るし、もう迫力満点!
周りはコアなファンばかりだった。みんな我を忘れて踊り狂い、大声で歌いまくる。思うんだけど、SFUのファンってのは飛びっぷりが独特だよね。ほんとに音楽を全身で楽しんでる感じだ。そんな中、自分も我を忘れて踊ってしまった。こんな前で見ることなんてそうそうないし、いやあ~貴重な体験でした(笑)。
この日のSFUは、いつものメンツに加え8月のモノノケ・サミットでも加わっていたチンドン太鼓の人(すまん、名前忘れた)がゲストで入っており、いつも以上に華やかなステージだったように思う。
中川敬もいつも以上に気合入りまくり。オープニングが「エエジャナイカ」ってのは、僕的にはちょっと意表をつかれた感じだったし、そのまま「ブルーマンデーパレード」と続けて、長いインストへ突入していくあたりは、もう頭の中が真っ白になってしまった。
今回のライブは、いつも以上にインストやインプロビゼーションのパートが多かったような気がする。これは去年新加入した高木克が、よりバンドにフィットした事が大きいんじゃないのかなあ?実際、中川と2台のギターを絡ませる場面があったり、スライド・バーを使った印象的なソロを弾いたり、彼が前面に出てプレイする場面が昨年と比べると格段に増えていたように思う。
セットリストは、R&R、ブルース、アイリッシュ、沖縄、民謡、ブルース…。もう、世界中の音楽の美味しいところをごった煮にしたような、SFUミュージックのてんこ盛り状態。ただ、今回は「死ぬまで生きろ」や「ダンスは機会均等!」みたいな、新しめの曲の印象が強く、どっちかって言うとレゲエ調が多かった印象を受けたかな…。中川のことだから、夏に合わせてなんてことはないだろうけど(笑)、結果として今の季節にぴったりだった。
嬉しいことに、年末にむけて作成中という新作からの曲もやった。「移動遊園地の夜」がそう。これをやって「Human Nature」を挟み、「うたは自由をめざす」に突入したあたりのノリは凄まじいものがあったなあ…。大好きな曲だから僕もノリノリだったんだけど、観客の歌う“オーオ…♪”ってコーラスの大きいことと言ったら…。
オレ、SFUのライブに行くようになって間もないんだけど、このバンドのファンの大きな特徴は、こうやってライブでよく歌うことじゃないだろうか?他のバンドのライブだと、でかい声で歌ってると嫌がる人なんかもいるから、けっこう気を使ったりするものだ。でも、気持ちよかったら歌いたくなるし、のってきたら踊りたくなるのは人間の本能やん。そういう事がごく自然にできちゃうライブ空間ってやっぱしイイなあ、とつくづく思った。
中川も満足そうに“十分やね…”って言ってたし、ほんとは音楽ってこうやって楽しむってことを、改めて思い知ったような気がする。
中盤は「寝顔を見せて」みたいなじっくり聞かせる曲、ミホちゃんボーカルの浅川マキのカバー「かもめ」やジゲンの「秋田音頭」なんかを挟み、ついに「極東戦線異状なし!?」が始まる。スゲエ…。大汗かいてサイケなテレキャスターを弾きまくる中川は、なんか獣じみていて人間じゃないみたい(笑)。
新し目の「ホップ・ステップ・肉離れ」をやったかと思えば、ニューエストモデルの「雑種天国」が飛び出したりと、後半はもうなんでもござれの畳み掛け。こっちは“もうどうにでもして”状態だ(笑)。
「海行かば山行かば踊るかばね」では、興奮したファンがどんどん前に押し寄せてくる。本編最後「荒地にて」が終わっても、興奮したファンは声を出し続けていた。
当然アンコールでバンドが出てくると大拍手。
曲前のMCでは、10月開催予定で企画にヒデ坊が深く関わっているPeace Music Festa!の話が。中川の話では、嫌がらせなんかもあってなかなかヘビーな状況なんだそうな。それでも“二分後にはギャグにして話のオチをつける”っていうんだから、スゴイ女性です、ヒデ坊。そんな話の後に「辺野古節」。つなげて必殺の「風の市」。スゴイっす!ぐうの音も出ません(苦笑)。
更に2回目のアンコール「神頼みより安上がり」でまたまたフロアは大爆発。バンドが去った後も、会場に流れた「死ぬまで生きろ」を大合唱して、やっとファンは岐路についた。
約3時間。怒涛のライブだった。
HEATWAVEに続けて2日連続でむちゃ濃いライブを観たオレ、さすがに疲れました(笑)。
ただ、オレはSFU最前列はもういいかな…。目の前で見られるのは迫力だけど、あんまり前だとこのバンドのせっかくのバンドサウンドがあんまり分離よく聴こえてこないのがストレス。もみくちゃになりながら盛り上がるのは楽しいけど、フロアに響き渡るバンドサウンドに身を委ね、ちょっと余裕を持って踊るのが自分にはむいていると思った。
ともあれ、楽しい2日間だったなあ…。
実は今のところ、僕は今年後半、あんまりライブに行く予定がない。その代わりと言っては何だが、10月と11月には自分への挑戦としてハーフマラソンの大会が2本控えている。やっぱり、受け取った“光”はカタチにしなければと思うのだ。2本のライブで貰ったエネルギーを糧に、さあ走るぜ!
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コメント
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前日のHEATWAVEのライヴにはいきましたけど、SFUは行けませんでした。。。
今年は6月しか行けてないです。
チンドン太鼓の方は、おそらくタンコさん(確か「侍ダイナマイツ」の元?メンバー)です。
思いっきり声を出して歌えるのはSFUのライヴの魅力ですよね。
前の方はちょっとシンドイですけど(笑
ハーフ・マラソン、がんばってください!
投稿: フィル・カスル | 2010年9月28日 (火) 20:49
◆フィル・カスルさん
そうです、そうです!チンドン太鼓はタンコさんで間違いないです。中川は、“普段は古本屋の店長をやってる”なんて紹介してました。
>ハーフ・マラソン、がんばってください!
ありがとうございます!頑張ります!
投稿: Y.HAGA | 2010年9月29日 (水) 10:07