« 「WE LOVE 吉祥寺」バンバンバザール、Leyona、麗蘭 / 2010年9月9日(木)東京・武蔵野公会堂 | トップページ | GO!!60 CHABO with HAYAKAWA Tour 2010 仲井戸“CHABO”麗市・早川岳晴 / 2010年09月18日(土) 福島県福島市「風と木」 »

2010年9月11日 (土)

江ノ島「UMISAKURA MUSIC FESTIVAL 2010」 / 2010年9月11日(土)

江ノ島「UMISAKURA MUSIC FESTIVAL 2010」 / 2010年9月11日(土)
【エノスパ前フリーファンファーレLIVE】11:45~12:30
BLACK BOTTM BRASS BAND/Peace-k/上原”ユカリ”裕
【メインステージ/神奈川県藤沢市 江ノ島展望灯台サンセットテラス】13:00~19:30
リクオ/山口洋(HEAT WAVE)/ウルフルケイスケ/バンバンバザール/おおはた雄一/Leyona/BLACK BOTTM BRASS BAND/ラブハンドルズ/石嶺聡子/Peace-k(Pすけ)/上原”ユカリ”裕
【ナイトステージ/江ノ島ビュータワー7階 虎丸座】19:45~23:00
リクオ/KOTEZ&YANCY/谷口崇

この最高に楽しくて最高に幸せだった一日を、僕はいったいどう書き出せばいいのだろう…。
江ノ島の青い空。遠くに聞こえる潮騒。降り注ぐ夏の日差し。集まった人たちの笑顔。そして極上の音楽…。最高だった!夏フェス数あれど、僕にとっての夏フェスはやっぱり“海さくら”。何もかもがキラキラと輝いていた少年の頃の夏を思い出すような、夢のように楽しい一日だった。

あまりにもたくさんのミュージシャンが、あまりにも素晴らしい一期一会の演奏を聴かせてくれたので、もうそれら一つ一つを挙げる気さえなくなってしまうぐらい(苦笑)。強調しておきたいのは、リクオや山口洋、Leyonaなど、僕のお目当てのミュージシャンのステージを楽しんだのはもちろんなんだけど、ラブハンドルズや石嶺聡子など、初めて見る人たちも本当に素晴らしかったってこと。このイベントは運営からミュージシャンのブッキングまで、リクオがかなり深く関わっているらしいのだが、まったくもう、なんでこうも僕好みの素敵な人たちばかり集めるんだろう…(笑)。
ナイトステージも含めると10時間以上も音楽に浸っていたことになるのだけれど、1分1秒たりとも退屈することはなかった。過ぎ行く夏の日を惜しむかのように、降り注ぐサンシャワーを存分に浴び、飲み物や食料を買いに行く時間も惜しんで身も心もどっぷりと音楽に浸かった。本当に本当に幸せだった。

僕が片瀬江ノ島駅に着いたのは11時半ごろだったんだけど、エノスパ前ロータリーでは既にPeace-kと上原裕のファンファーレLIVEが始まっていた。やがてここにBLACK BOTTM BRASS BANDが加わり、一般の観光客も巻き込んでのセカンドライン・パレードみたいなノリになって大いに盛り上がる。
ライブが終わるとBBBBのメンバーはみんなそのまま楽器を持って江ノ島灯台まで歩いて移動。その後を僕らも続いてゾロゾロ。まるで聖者の行進だ(笑)。BBBBのメンバーたち、重い楽器を背負って汗をかきかきエスパーに乗っているのが微笑ましかった。

メインステージは13:00から開始された。最初、僕は長丁場だから落ち着いたら日陰で見ようと思ってたんだけど、トップバッターのラブハンドルズの予想以上の素晴らしさ(ハナレグミみたいだと僕は思った)に引き寄せられ、2番手のBLACK BOTTM BRASS BANDでがんがんに踊らされ、もう完全にアゲアゲ状態。結局最後まで日なたに立ちっぱなし。おかげで夏も終わりだってのに真っ黒だ(笑)。
でも、ほんとうに楽しかったんだ。登場するミュージシャン達がまた別の出演者を呼び込み、この日ならではの組み合わせが次々に実現してゆくんだからたまらない。リクオはこのイベントをいろんな人たちが出会う繋がりの場所、共鳴空間にしたいと語っていたが、正にそのとおり。一期一会の出会いに心底楽しそうな表情を見せるミュージシャン達、それを笑顔で受け止める観客たち。海と緑の息吹を感じながら、素晴らしい音楽空間が出来上がった。

メインステージで印象に残っているシーンをいくつか。
BLACK BOTTM BRASS BANDは盛り上がったなあー。彼らお得意のオープニング、客席から次々にメンバーが登場してくるシチュエーションが、この日ほどハマったのもないんじゃないのかな。
「今日の出演者の中で一番海が似合わない…」と言っていたバンバンバザールの福島くん。いやいや、どうしてどうして。アコースティックでゆるい音色が江ノ島の午後の日差しにぴったり合っていた。実は、僕はこの2日前にも吉祥寺でのイベントでバンバンを見ていたんだけど、そこで演奏された曲ともほとんどカブっていなかったのが流石でした!
Leyonaのステージは、バンバンバザールとリクオ、それにPeace-kが加わって、予想していた以上にゴージャスなものとなった。こうやって空の下で彼女の歌を聞いてると、この人の声はいい意味で土の香りがするなあ…。最近はR&Bに影響を受けた日本人女性シンガーがたくさんいるけど、そういった人たちとLeyonaが一線を画しているのは、この土臭さがあるからだと思う。この土臭くてブルーズな声こそが、オレみたいなおっさんを痺れさせてしまうのだ(笑)。あ、もちろん言ってるのは声のことです。本人は白い柔らかそうな服に小麦色の肌という、いたって爽やかな夏女っぷり。Leyonaはおおはた雄一との組み合わせも実現し、ミュージシャンの間ではこの日一番ひっぱりだこだったんじゃなかったかな…。

山口洋はおおはた雄一とのデュオで登場。この2人、ヒロシの自虐MCにおおはた君が「そんなことないですよ…」っていちいちフォローを入れるのが面白い(笑)。そろそろ傾き始めてきた日差しの中で歌われたヒロシの「トーキョー・シティ・ヒエラルキー」や、おおはた君の「くよくよすんなよ」はぐっときたなあ…。
山口洋+石嶺聡子という組み合わせも実現。石嶺聡子、初めて見たんだけど、名曲「花」でいきなり心臓を鷲づかみにされてしまった。それと、この日彼女が歌った山口洋の「オリオンの道」は、なんだかとても強く胸に響いた。この曲、こんなに素直で大きい曲だったんだなあ…。女性ボーカルで歌われるとその感動的な歌詞と素晴らしいメロディーラインに、なんだか涙が出そうなぐらいに感動してしまった。

リクオが登場してきたのはこの後だ。この日のリクオは、急遽参加が決定したベースの寺岡信芳とパーカッションのPeace-kが加わり、ほとんどバンドスタイルと言ってもいい形態。印象に残ったのは、久々の感がした「パラダイス」。暮れ行く西の空をバックにして歌われたこの曲は本当に美しかった。雲の間に間に虹のような色合いが見える「彩雲」も見られ(江ノ島でもなかなか見られないらしい…)、リクオは大自然の雄大さも味方に付けてのステージになっていたような気がする。
Dscn9302
後半は出演者全員がステージに登場してきてのセッション大会。この頃には日もとっぷりと暮れ、灯台に灯が点った。その下で音楽に身を委ねるたくさんの人たち…。すごくピースフルな光景だったと思うなあ。この日この瞬間、この場にいられたことを心から感謝したくなった。

この後、灯台の麓の芝生広場では、海さくら制作のドキュメンタリー映画「あなたの心の流れる先に」が上映された。もともと、このイベントは江ノ島の海をきれいに使用とする有志の呼びかけで始まったものだし、そのゴミの象徴であるタバコーのフィルターを集めてカヌーを作る過程を描いた内容に興味をそそられたんだけど、全部見てるとナイトステージに間に合わないかもしれないと思ったので、途中で切り上げ片瀬海岸まで降りる。

ナイトステージは片瀬海岸駅前、江ノ島ビュータワーの7階にあるライブスペース「虎丸座」にて。
とっぷりと暮れた江ノ島海岸を眼下に見渡す会場に、日焼けした顔の音楽好きたちが次々に集まってくる。ナイトステージはメインステージを見た人限定で120人のライブだった。これを見るとなると、当然その日のうちには東京に帰れない可能性が高い。でも、僕はそれでもかまわないと思っていた。事前の告知では、リクオ、KOTEZ&YANCY、谷口崇の3組の出演者が案内されていたが、メインステージを終えた出演者もたくさん飛び入りする予感があったし、ある意味メインステージ以上に一期一会感満点のライブだと思っていたからだ。これを見逃す手はないだろう!

開演は少し遅れて20:30ぐらいからだったかな。この時間帯から参加した谷口崇とKOTEZ&YANCYはソロステージを展開。谷口崇は高音で女性のようなソプラノボイスを操るユニークなボーカリストだった。KOTEZ&YANCYは流石の貫禄!特にKOTEZはかなり気合が入っていた。大汗をかきながらハーモニカを吹き鳴らし、シャウトし、YANCYのピアノに弾かれるように踊って場を盛り上げる。コテヤンは1時間ぐらい演奏したのかな…。

短いインターバルの後、リクオが登場。ここからは様々なアーティストとリクオが絡んでのセッション大会が繰り広げられたんだけど、その顔ぶれたるや予想を上回る豪華さだった。さすがにLeyonaや山口洋はいなかったけど、その他はメインステージに出た人は殆ど全員いtんじゃないだろうか?
リクオ曰く、セッションでは曲順ややる曲ですらきっちりとは決めてなかったそうだが、見てる方はそんなこと関係なく、理屈抜きに楽しかった。谷口崇・石嶺聡子との組み合わせでキャロル・キング2連発、「ナチュラル・ウーマン」と「君の友だち」なんてもう最高だった!もう、頭の中が真っ白になってしまうぐらい。
ここでサプライズがあった。「君の友だち」後半でちょっと詰まってしまった聡子ちゃんのヘルプに現れたのは、なんと桑名晴子さん!桑名さんの声、痺れた~。なんて温かくてハートにくる声なんだろう。関西弁丸出しの朴訥なMCも豪快で最高に素敵な飛び入りとなった。
その後も次々に出演者がステージに上がってセッションが始まる。印象に残ったのはバンバンバザール・福島くんボーカルの「生活の柄」@高田渡だ。正真正銘、日本最初のホーボーズ・ソング。考えてみれば、この日集まった僕らにとってこれほどお似合いな曲はないかもしれない。聴いてるうちに、なんだか涙が出そうになってしまった。まさか江ノ島で、こんな豪華な出演者でこの曲が聴けるとはなあ…。
リクオも言っていたけど、このセッションはある意味奇跡だったんだと思う。スリリングでビューティフルで、温かくて楽しくて…。何よりも、ステージのミュージシャンたちが演奏を、この場に居ることを、心から楽しんでいるのが客席からもはっきりとわかった。福島君なんて、演奏中も「やべえ、楽しい!すっげえ楽しい!」を連発していたぐらい(笑)。とにかく、演奏者も観客も、集まったすべての人たちがこれ以上ないぐらいにオープンマインだったと思う。
楽しかったセッションの最後は、桑名晴子さんの歌でジ・エンド。
気が付いたら時計の針は11時半を指していた。

その後は藤沢まで移動し、地元の音楽好きが集まる隠れ家的なバーへ。
一日太陽の下にいたのに、充実した時間を過ごしているせいか、まったく疲れを感じない。ここで出会った人たちお酒を酌み交わしながら、2時過ぎまで楽しく語り明かした。

本当に濃厚な一日。この日はいろんな人と再会したり出会ったりもして、自分にとっても一期一会な一日だったような気がする。そして、この日聴いた音楽や、出会った人たちからとてもたくさんのパワーを分けてもらったような気がするのだ。
江ノ島でかけてもらった魔法は、まだまだ解けそうにない。この日に受け取ったバイブレーションだけで、僕は今年の残りのハードデイズを乗り切っていけそうなぐらいだ。

|

« 「WE LOVE 吉祥寺」バンバンバザール、Leyona、麗蘭 / 2010年9月9日(木)東京・武蔵野公会堂 | トップページ | GO!!60 CHABO with HAYAKAWA Tour 2010 仲井戸“CHABO”麗市・早川岳晴 / 2010年09月18日(土) 福島県福島市「風と木」 »

リクオ」カテゴリの記事

コメント

その節は久しぶりにお会いできて良かったです!
クレフィンピンバッジもつけて頂いてありがとうございます!!

もう少しランニングのお話等も聞きたかったのですが
それは又次の機会にという事で!!
Y.HAGAさんを見習ってそれまでに僕も走り込んでおきます!!

いや〜でも素晴らしいイベントでしたね!
僕も生まれ故郷での開催という事もあって
このイベントには少し特別な思い入れがあり
今年は物販だけでなく搬入搬出等もお手伝いさせてもらったのですが
関わらせてもらうことが素直に嬉しく思えるようなイベントでした!

敢えて言うなら僕が選ぶ今回のベストアクトは石嶺聡子さん!
「オリオンへの道」は強い深い優しい気持ちをもらいました!

出演者さん、お客さん、海さくらスタッフさん、そして江の島に感謝です!!

投稿: 美海工房ターツー | 2010年9月21日 (火) 23時41分

◆美海工房ターツーさん
クレフィンピンバッジ、気に入ってますよ!当日はLeyonaのTシャツに山口洋の羽根にクレフィンバッジでしたから、もう誰のファンやらわかんなくなってましたけどね(苦笑)。
ステージに夢中になってしまってあまりお話できずに申し訳ありません。今度はランニング話、しましょうね!

>「オリオンへの道」は強い深い優しい気持ちをもらいました!

ああ、やっぱりターツーさんもそう感じました?僕も聡子さんの「オリオン…」は涙が出そうになってしまいました。山口洋の歌詞って、山に朝日が昇るとか、意外に自然の描写が多いと思いませんか?それがちょうど日が傾きかけた頃合に見事に合っていましたよね。

投稿: Y.HAGA | 2010年9月22日 (水) 10時13分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/111538/49504554

この記事へのトラックバック一覧です: 江ノ島「UMISAKURA MUSIC FESTIVAL 2010」 / 2010年9月11日(土):

« 「WE LOVE 吉祥寺」バンバンバザール、Leyona、麗蘭 / 2010年9月9日(木)東京・武蔵野公会堂 | トップページ | GO!!60 CHABO with HAYAKAWA Tour 2010 仲井戸“CHABO”麗市・早川岳晴 / 2010年09月18日(土) 福島県福島市「風と木」 »