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2010年11月21日 (日)

2度目のハーフマラソン

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2度目のハーフマラソンの大会を、僕は風邪が完全に抜け切っていない状態で迎えることになってしまった。
この2週間ほどは体調の回復を第一においていたから、レース直前の走り込みも不足している。こういった負の要因は精神的な不安がとても大きくなるものなのだ。21.09キロもの長い距離、オレの体力はどこまで持つのだろう。もしかしたら2時間切りも難しいかもしれない…。ちょっと弱気になってしまい、今回は記録狙いというより、自分のペースを守って後半大きな失速をしないことを目標とした。
いったんそう決めてしまうと、人間ってのはモチベーションがとたんに下がる(苦笑)。なんだか緊張感がなくなってしまい、3日前には解禁になったボジョレーのフルボトルをがっつり一本空けてしまうという堕落ぶり。うーん、先月の初レースの時の気合と比べれば、えらいユルユルだなあ…(苦笑)。

だけど、いざ会場に到着すると、自分でも驚くぐらいに闘争心が沸きあがってきた。やっぱり、受付を済ませてゼッケンを着けると自然と燃えてくるものがあるのだ。これはれっきとしたレース。そしてオレは選手!ならば出場者として恥ずかしくない走りをしようじゃないか。それに、今シーズンにおいてエントリーしている大会は、これが最後。この舞台を目指してあんなに暑かった夏の日も走りこんできたんだろ?直前の追い込みがうまくいかなかったぐらいで諦めるのは早すぎる!自分で自分に渇をいれ、ストレッチを繰り返しながらテンションを高め、スタートを待った。

号砲が鳴ったのは11:00ジャスト。11月も後半だというのに、とても日差しが強い。僕はTシャツの下に長袖のコンプレッション・シャツを着込んでいたんだけど、これは完全に失敗だった。いつも早朝に走っているから、この時間の体感温度を見誤ってしまったのだ。この天気だったらTシャツ1枚でも十分だったと後悔。走り始めて5分もたつと、もう額に汗が滴り始めた。でも、今更どうしようもない。袖をまくり、汗が目に入らないようにリストバンドで汗をぬぐいながら、ひたすら走り続けた。

この前のレースは最初にぶっ飛ばして後半バテバテになってしまったので、今回は前半は抑え目を意識し、全体として1キロあたり5分20秒前後のペースで走り切れれれば良いと思っていた。
で、最初の1キロのラップは5分34秒。ちょっと遅めかもしれないが、なかなかいい入り方では?

今日のレースは大きな湖の周りを走るコースで景観がとても美しい。雄大な自然から力をもらったのか、思ったよりずっといい調子でレースを運べた。10キロまでのラップは1キロあたり5分8秒から20秒の間。僕ぐらいのレベルだったら、10秒ぐらいのラップのバラつきはしょうがないだろう。とにかく、このままのペースを保っていられれば、そんなに悪い結果にはならないはず。
そう思いながら走っていると、あっという間に15キロ地点まで来た。さあ、ここからが鬼門。前のレースでは、前半飛ばしたツケが15キロ過ぎから一気にきて、足がぱったり動かなくなってしまったのだ。しかし、今日は前半抑え気味だったせいか、それほどの疲れは感じない。さすがにハムストリングと左足の親指の付け根が痛くなってきてはいたが、それもまだまだ耐えられる範囲内。脚の疲れは、腕を振って肩甲骨をぐいぐい動かし、体幹のバネを使って脚を前に出すフォームをイメージしてカバーする。これで脚の疲労が回復したのか、18キロ・19キロ地点でもラップは落ちず、5分台前半で通過することができた。

あっという間に20キロ。“え、もう?”と自分でも驚くぐらい短く感じてしまった。ラストの1.09キロも殆どペースは落ちず、そのままゴール!ネットタイムは1時間50分31秒。40秒ほどではあるが、前回の記録を上回るタイムだった。
ゴールした後も、前回のようにしばらく立ち上がれないほどの疲労感は感じなかった。もちろん疲れてはいたけれど、着替えを終え、一通りストレッチをして張った筋肉をほぐしていくと、10キロぐらいならまだまだ走れそうなぐらいだ(笑)。

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レース前の弱気な目標設定を思えば、いい意味で意外な結果だった。でも、これがマラソンの面白さなのだと身に沁みて感じた。
本当に学ぶところの多いレースだったと思う。一番強く感じたのは、自分のペースを守ることの大切さだ。今回の最大の勝因は前半を抑え、最後まで自分のペースを守り切ったことだと思う。結局、練習以上のことを本番でやろうとしてもダメなのだ。そうでなくたってレースは気持ちも高揚しているし、周りに煽られてペースが速くなりがち。そこをぐっと抑えて練習で養った感覚をそのままレースに落とし込み、後半になっても余力が残っていればペースアップすれば良いのだ。そういった意味では、今回はもう少し早くペースを上げても良かったのかもなあ…。
ともあれ、コンディションの悪い中、前回ほどの苦しさを感じずにゴールでき、僅かな時間ではあるけれど自己ベストを更新できたのは、まだまだ自分に伸びシロがあることを予感させ、大きな自信になった。

それにしても、今回の会場である彩湖は素晴らしい場所だった。陽光を受けてきらきら光る川面。風になびくススキの穂。そんなちょっと懐かしい、美しい田園風景を眺めながら走るのは本当に気持ち良かった。都心の近くにこんなにも緑豊かな水郷地帯があるなんて、マラソンを始めなかったら永久に知らなかったことだろう。これだけでもなんだか得をした気分だ。
それから、このレースは運営側のホスピタリティが素晴らしかった。スタッフはてきぱきと動き、進行はとてもスムーズ。オレは食べなかったけど、給水所には皮を剥いたミカンまで置いてあった。これは後半スタミナ切れのランナーには嬉しかっただろうなあ…。その他にも、アイシングをしてくれるサービスがあったり、コーンスープを無料で配っていたりと至れり尽くせり。“全国ランニング大会100撰”に選ばれているのは、伊達じゃないと思った。
完璧な週末。本当に楽しい21.09キロだった。この大会、来年も必ず参加しようと思う。

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コメント

お疲れ様でした。
走ってますね。
記録更新おめでとうございます。
今は寒いけど、ぜひ海岸沿いを走りに来てください。

投稿: りんりん | 2010年11月22日 (月) 19時53分

おめでとうございます!
病み上がりに自己ベスト更新なんて、すごいじゃないですか〜。
もしかしてHAGAさん、本番に強いタイプですか?(笑)

私は最近、ようやく1キロ5分台で走れるようになってきました。
距離はまだまだですが。
でも練習は裏切らないというのか、少しずつでも確実に進歩してる
のが実感できるこの感覚、多くの人が病み付きになるのが解るよう
な気がしています(笑)。
 

投稿: ayako | 2010年11月23日 (火) 00時47分

◆りんりんさん
>今は寒いけど、ぜひ海岸沿いを走りに来てください。

うん、今度ぜひそちらにも走りに行きたいです。僕はいつもビルの谷間の公園なんかを走ってるんで、自然の息吹を間近に感じられるところを走るととても気持ち良く感じます。湘南国際、次回は絶対に走りますよ!

投稿: Y.HAGA | 2010年11月23日 (火) 11時15分

◆ayakoさん
>もしかしてHAGAさん、本番に強いタイプですか?(笑)

いやあ~今までの人生は本番でことごとく失敗するタイプだったんですけど(苦笑)。だからこそ、今回の結果はいろんな意味で自分に自信を与えてくれました。

>私は最近、ようやく1キロ5分台で走れるようになってきました。

おースゴイじゃないですか!練習は裏切らないってのは、本当にそのとおりだと思いますよ。ランニングって年齢とかもあんまり関係ないと僕は思います。40過ぎたロートルの僕だって、走りこめば進化していくんですから。自分はまだ成長していける…そういう実感が持てるってのは素晴らしいことですよね。

投稿: Y.HAGA | 2010年11月23日 (火) 11時23分

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