キースの自伝、読んでます。
キース・リチャーズが自らの半生を語った「ライフ」。海の向こうでは昨年刊行されてたんで、日本語訳が出るのを首を長くして待ってましたが、遂に今月12日に発売になりました。僕もさっそく手に入れましたが、総数656ページという予想を超えたボリュームにまずはびっくり。
これは読むの、けっこう手強いぞ…。と思っておっかなびっくり読み始めましたが、マジで面白い!すらすらページが進みます。
感心したのは、訳された文章のテイスト。いかにもキースっぽいワイルドさとヨーロッパ的な洗練さが適度にミックスされています。洋書を訳したミュージシャンのバイオ本って、音楽をまるでわかってない人が訳すと、すごく変なタッチになるじゃないですか。“デヴィッド・ボウイがこんな安っぽい言葉遣いするか?”みたいな…(苦笑)。あまりにもイメージと違ってたり、音楽用語の誤訳が多かったりすると、ストレスが溜まりまくって、それだけで読むのが嫌になったりしますが、こいつはそういうストレスを全く感じません。実にいい感じ。
調べてみたら、訳者の棚橋志行氏ってのは、オバマ大統領の自伝なんかも訳した経験のある人なんですね。歳も50代半ばだから、世代的にもストーンズを通過してる人なんでしょう。
ただ、さすがにこのページ数ですから、なかなか読み終わんねえ(苦笑)。ま、こうしてたらたら読んでる時間が一番幸せなんだけどね…(笑)。
感想は読了後に改めて書こうと思いますが、こいつはストーンズ・ファンに限らず、70年代の英国音楽が好きな人なら絶対読んどくべきだと思うよ。とにかく面白いです!
海外でも評判は上々のよう。だけど、それに一番驚いてるのは当のキース本人みたいね。
「あのストーリーが批評家に理解してもらえた上、ほとんどの奴が好きだっていうんだから驚きだ。俺のアルバムは、そこまでいいレビューもらってないぜ」
だそうです。あはは(笑)。キース、最高!(笑)
« CHABOの“強さ” | トップページ | 吉田健 仲井戸麗市 村上秀一 Hello! my old friends act.1 / 2011年5月20日(金) Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE »
「ROLLING STONES」カテゴリの記事
- 【映画】「クロスファイアー・ハリケーン」 / ローリング・ストーンズ(2012.11.22)
- 蔵出しストーンズ(2012.04.26)
- Some Girls Live in Texas 78 / THE ROLLING STONES(2011.12.06)
- 【映画】レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー(2011.07.21)
- キース・リチャーズ自伝「ライフ」 / キース・リチャーズ(著)・棚橋志行(訳)(2011.05.23)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
« CHABOの“強さ” | トップページ | 吉田健 仲井戸麗市 村上秀一 Hello! my old friends act.1 / 2011年5月20日(金) Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE »
一昨日Amazonから届いて少し読み始めていますが、訳について同じ感想を持ちました!キースらしい訳文で満足してます。
投稿: monkeyman | 2011年5月18日 (水) 23:35
◆monkeymanさん
最高のPNですね(笑)。
なんか、洋楽ミュージシャンのインタビュー訳って伝染しますよね。最近は没頭しすぎてて普段の会話にもこの本でのキースの口調が出てくるようになってきてしまい、家族から白い目で見られています。オレは佐野元春か~っ!(苦笑)。
投稿: Y.HAGA | 2011年5月20日 (金) 12:08
俺も今夜から本格的に読もうかな?と思ってます!
訳のニュアンス、若干不安がありましたが安心して読み進められそうですね。
投稿: LA MOSCA | 2011年5月22日 (日) 21:37
◆LA MOSCAさん
ライフ、面白いですよ~。僕はこれを機に、買っといてほうりっ放しだった、ロニー・ウッドの自伝も読もうと思ってます。キースが書いてたことを、ロニーがどう言ってるか知りたくなってきちゃって…。
投稿: Y.HAGA | 2011年5月23日 (月) 16:30