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2011年8月19日 (金)

「MAGICAL CHAIN CARAVAN vol.2」【出演】ウルフルケイスケ&リクオ サポート:朝倉真司(パーカッション) / 2011年8月19日(金) 横浜 Thumbs Up

リクオとウルフルケイスケは、よっぽどウマが合うみたい。今年の春(ちょうど震災があった頃)に行われた1回目のジョイントに続いて、今月からは11月までの長いツアーが行われることになった。この日はそのツアーの2日目。残念ながら、あいにくの雨模様の天気で観客も決して多くはなかったのだが、ノリは最高。最初から最後までパーティーのような感じで大いに盛り上がった。
Thumbs Upに言ったことのある人ならわかると思うけど、アメリカのダイナーみたいな雰囲気でドリンク&イートでライブを観るスタイルは、ハマる時はとことんハマる。ライブによっては、テーブルごとに客席が分かれる感じが馴染まずに、なかなか盛り上がらない場合もあるのだが、この日のライブは完全に吉と出た。これは、プレイされた音楽が、R&BやR&Rをベースにしたとことん明るく楽しいセットリストで貫かれていたからだと思う。やっぱ、この手の音楽にThumbs Upは最高に良く合う。僕も、ハンバーガーをほお張り、ビールを飲みながらゴキゲンな時間を楽しんだ。

ウルフルケイスケの持ち歌は、僕はほとんど知らないのだけれど、とにかく難しい話はいっさい抜きで、リズムとビートでとことん楽しもうぜ!と言わんばかりの底抜けにブライトな曲ばかり。この日のケイスケはギターを全く持ち替えず、すべてテレキャスター一本で通していたのだが、本人もステージで語っていたとおり、ギターに繋いだThumbs Up据付けのFenderアンプとの相性が抜群だった。陽気でハリのあるいかにもテレキャスらしいサウンドがフロアいっぱいに響き渡り、すごく気持ちよかった。

アンコールでは、サプライズであるお客さんへのハッピー・バースデイが歌われ、お店からケーキまで贈られる場面も。これでまたまた盛り上がった客席は、アンコール後のBGM(「君の瞳に恋してる」だったかな…)でも大合唱。これに応えて、ミュージシャン側も予定外のダブル・アンコール!ステージに出てきたリクオも“BGMでこれだけ盛り上がったライブは初めてだ…”と笑っていた(笑)。

ただ、MAGICAL CHAINを見ていると、僕にとっては、なんだかリクオのソロライブが無性に見たくなってしまうのも正直な気持ちなのだ。そういった意味では、100%ノリ切れたとは言い切れない部分もあったことを告白しなければならない。同じギタリストとのジョイントでも、山口洋とのHOBO JUNGLEでは、こんな気持ちは全く起きないんだけどなあ…。思うんだけど、ウルフルケイスケとの組み合わせはリクオの“陽”の部分をとことん光らせる反面、鬱々とした繊細な側面(それも僕にとっては大きな魅力なのだが)が目立たなくなってしまう傾向がある。そこがライブを観ていて何となく物足りなく思えてきてしまうのではないだろうか。
まあ、この組み合わせはこういうものと割り切って楽しめば良いのだと思う。この日ライブにどっぷりと入り込めなかったのは、こちらの精神状態もたぶんに影響していたに違いない。
実は、このライブ、11月にも下北沢で見ることになっている。ツアーやイベントを挟んで3ヵ月後のライブ。そこで2人のプレイする音楽がどれだけ進化しているものなのか確認するのが楽しみだ。

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