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2011年9月30日 (金)

Chloe red presents "MY LIFE IS MY MESSAGE" Vol.3 出演=HEATWAVE スペシャルゲスト=矢井田瞳・おおはた雄一 / 2011年9月20日(火) 渋谷・DUO Music Exchange

このところいろんなことがあって、なかなかブログが更新できなかったんだけど、とりあえずこのライブのことは書いておかなきゃな。
HEATWAVEのチャリティ-ライブ@渋谷。春に行われたライブに引き続き、山口洋の南相馬市をピンポイントで支援するという明確な意思のもとに決行されたライブだ。
僕個人としては、今回のライブは前回とは違ったタッチを感じた。前回が頭が真っ白になるようなR&Rライブだったとするならば、今回はライブ全体の完成度で楽しませた感じ。こう言ってはなんだけど、前回のHEATWAVEワンマンはやっぱり特別な夜だったと思う。あんなライブはやろうと思ってもできるもんじゃないよ。どんなバンドでもキャリアの中で1stアルバムが最も初期衝動に満ち溢れているように、あのライブも被災地支援に燃える山口洋の気迫が痛いほど伝わるものになっていた。対する今回は、ゲスト出演があったりミディアムな曲調の曲が増えていたり、力技だけでない音楽性でライブ全体を練り上げた感じだ。僕も我を忘れて叫び声を揚げるようなことはなかったが、R&RだけじゃないHEATWAVEの音楽性を味わえたと思っている。

本当のことをいうと、最初はこのライブにゲストなんか必要ないと思ってたんだ、オレ。だって、前回の凄まじいグルーヴを見てしまったら、それ以上付け加えるものなんか何もないでしょう?
でも、その考えは1部での山口洋とゲストとの共演からもう変わってしまった。まずは山口洋×おおはた雄一のラビッツ。この組み合わせ、久々に見たけど、もうほとんどレギュラー・デュオといっても良いぐらいに息がぴったりになっているのに驚いた。おおはた雄一のオリジナル、「トラベリンマン」と「おだやかな暮らし」は、この場の雰囲気にぴたりと合っていた。激しいR&Rを期待するオーディエンスも多かったと思うんだけど、そんな空間におおはた君の冬の朝の空気のようにピンと澄み切った歌声が響き渡る。歌詞がまたイイのよ。未曾有の大災害を経験した僕らに、雨粒ように沁みていく歌。音楽ってやっぱり僕らみたいな人種には、音楽って癒しになるんだとしみじみ思った。
それと、矢井田瞳が抜群に良かったなあ。はっきり言って意外だったんだけど…。だってオレ、この人は例の“ダリダリ~♪”って歌しか知らなかったからね(笑)。だけど、ハリのある歌声はさすが。何より華があるわ、この人。3人でやった「雨の後、路は輝く」は気持ちよかったなあ…。

2部はいよいよHEATWAVE。さっきも書いたけど、前回とはかなりセットリストを換えていた。
序盤こそ「Oh Shenandoah」や「STILL BURNING」でうわーっと始まったが、前回はやらなかった「歌を紡ぐとき」や「シベリアンハスキー」でじっくり演奏を聴かせ、 美空ひばりの「リンゴ追分」をどっしりと演奏。これは山口洋が南相馬市で演奏した様子をネットで見たことがあるが、HEATWAVEとしては初めての演奏だ。池畑さんのドラムが腹に響く、すごく男っぽい追分節だった。こういう曲を演奏しても全然違和感ないね、HEATWAVE。もしかしたら、これがこの日のベストアクトだったかもしれない。

中盤からはおおはた雄一と矢井田瞳も合流。
おおはた君がラップスティール・ギターを弾きまくった「Life goes on」は凄まじかった。「Alone Together」と「Starlight」の新曲2連発は、矢井田瞳のコーラスが抜群。山口洋は声もぶっといし、女性ボーカルが絡むのはけっこうたいへんだと思うのだが、ヤイコさんは楽々コーラス。素直にスゴイと思ってしまった。
後半は「INTERNATIONAL HOLIDAY」に続けて演奏された、とっておきの「Do the Boogie」でオーディエンスを盛り上がらせ、「NO FEAR」で大爆発。

びっくりしたのは、アンコールの1発目だ。なんと、矢井田瞳の「My Sweet Darlin'」を出演者全員で演奏。これは盛り上がるよ。だってオレだって知ってるもん、この曲。っつうか、こんな可愛い曲を弾いてる山口洋ってのは滅多に見れるもんじゃないよなあ(笑)。アンコールはもう1曲「新しい風」も演奏された。

アンコールが終わって客電が点いても観客の拍手は鳴り止まない。そこでまさかのダブル・アンコール。曲は「満月の夕」だった。終演時間22時30分。終わってみたら約3時間の長尺ライブだった。

今回のライブは単純に楽しかった。前回はHEATWAVEのロックっぽさ、緊張感の高いスリリングなプレイが存分に出ていたと思うが、今回はゲストとのセッションにも多くの時間を割き、音楽の持つ楽しさ、解放感に満ち溢れていた。セットリストも、ふさぎこんでしまうようなネガティブな曲は避け、明るく前を向くようなものを選んでいたんじゃないかと思う。

正直言って、同じ福島県出身でも、僕にとっては高い放射能濃度に苦しめられる地元・福島市が気がかりで、なかなか南相馬にまでは気が回らない状況だったのだが、山口洋が言った言葉には励まされたなあ…。
ヒロシはこう言った。

「オレたちは歴史上、後に教科書に載るような大切な転換期に生きている。自分で不可能だと諦めない限り、不可能はない。それぞれが新しい風になろうぜ」。

帰り際、僕は出口の脇で行われていた原発稼動反対の署名に名前を書いて、台風が近づき荒ぶる渋谷の町に出た。

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コメント

こんばんは。僕も行ってました。

ライブが終わって、感じたことは、僕もやっぱり、6月のライブが特別なものであったんだな、ということ。
あの夜はきっと、山口洋はもちろん、バンドも、スタッフも、そしてもっといえばオーディエンスも、いつものライブとは違う思いをもって、DUOに集まっていたんじゃないでしょうか。

そんなことを、今回のライブが終わって考えました。

白眉は、「Life Goes On」でしたね。僕はラビッツを見たことがなかったので、初オカピーだったのですが、すごいギタリストだと思いました。

「りんご追分」。おっしゃるように池畑さんがすごかった。ロックでした。

投稿: Raku | 2011年9月30日 (金) 21時01分

◆Rakuさん
レスが遅れてすいません。

>ライブが終わって、感じたことは、僕もやっぱり、6月のライブが特別なものであったんだな、ということ。

その夜のライブを観て、前の夜のライブを思い返すってのも変な話だけど(苦笑)、6月のあの夜はスペシャル・ワンだったんだと思います。あれはもう、ヒロシ自身、やろうと狙ってできるもんでもないでしょう。

オカピーは見た目cafeですが、いったん火がつくと男祭り大爆発ですよね(笑)。山口洋とはコンビネーションがどんどんよくなってきているように感じます。なによりもウマが合うんでしょうね、あの2人は。

投稿: Y.HAGA | 2011年10月 4日 (火) 16時51分

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