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2012年2月

2012年2月26日 (日)

東京マラソン 2012

楽しかった!とにかくそのひと言に尽きるなあ…。
目標だったサブ4(ゴールタイム4時間を切ること)が果たせなかったのは残念だけど、それは今はイイです(笑)。とにかく、当選するのすら難しい大会に出ることができ、多くの人たちの声援を受けながら東京のど真ん中を走る体験ができた。それだけでもう充分。
噂にはきいていたけど、沿道を埋め尽くす人並みは本当にすごかった。スタートの都庁前からゴールのビッグサイトまで全く途切れることがない大観衆。その中を駆け抜ける快感は、ちょっと言葉では言い表せない。いやあ~ほんと、これまでの人生の中であれだけ大勢の人から応援されたことなんてなかったし、これからもたぶんないだろう。あれは間違いなくクセになります(笑)。アドレナリン沸騰。完全なナチュラル・ハイ状態。もしかしたら、ミュージシャンが武道館とかのステージに立つ時も、こんな気持ちになるんじゃないだろうか?そんなことをふと思った。本当に夢のような時間。マラソンを始めて本当に良かったと思う。
応援してくれた人たち、この大会を運営していたボランティアの方々、交通規制で迷惑をかけていたであろう地域の人たち一人ひとりに感謝したいような気持ちで一杯だ。

実は出走前の体調は消して良くなかった。それは、ひと言でいうと走りすぎ(苦笑)。なにしろ、前に出たレースから1ヶ月弱しか間隔が空いていない。疲労が回復しきっておらず、身体の芯に疲れが残っているような感じだった。考えてみたら、去年11月のつくばから4ヶ月で3回もフルマラソンを走っている。自分でも無茶なことをしているなあとは思う(苦笑)。
でも、毎年抽選の倍率が10倍近くに達する東京マラソン、この機会を逃したら今度はいつ出られるかわからないではないか。僕の身体だって、いつまで今のままかはわからない。だったら走ろう。無理してでも走ろう!そう思った。明日は何があるかわからないんだから、やりたいことは多少無理してでもやっておかなくては…。3.11以降、強く思うようになった僕の人生訓だ。

走り始めてからも、決して順調な42.195キロではなかった。
東京マラソンのコースはフラットで初心者にも走りやすいと言われているんだけど、それが逆に良くなかったのかも。スタートから10キロ近くまで緩やかな下りが続くので、どうしてもオーバーペースになってしまうのだ。しかも、都庁前を出発してガードを潜ると、いきなり靖国通りに入るというスペクタクルなコース展開。ふだん車がばんばん通ってる天下の大通りを、僕らのために全部封鎖してくれているわけで、これは興奮せざるを得ない!そんなわけでますますペースが上がってしまった(苦笑)。

15キロぐらい、場所でいうと日比谷公園辺りまでは1キロ5分20秒から40秒ぐらいのペース。かなり気持ちよく走っていた。
ところが、20キロを越した辺りから右膝内側が突然痛くなってくる。それでもバカなワタシは“おお~ドMなオレにぴったりな試練!”などと余裕ぶっこいていたんだけどね(苦笑)。でも、すぐにそんな余裕は無くなってしまった。冗談抜きに膝が痛い!ものすごく痛い!地面に脚をつくたび激痛が走る。
もし、これが東京マラソンじゃなかったらここでリタイアしていたかも。でも、大観衆の声援が背中を押し、脚を動かしてくれた。ほんと、レースに出ると毎回毎回思うことなんだけど、時になんで人は他人のためにこうまで優しくなれるのだろう…。僕みたいな見ず知らずのおっさんにも、寒空の下で声を限りに“頑張れ~!”と言ってくれる。これは効きます。ほんとに効きます!日本人、まだまだ捨てたモンじゃないって思います(笑)。「頑張れ!」って言葉は確かに陳腐かもしれない。でもね、本当にその言葉が必要な人にはものすごく力をあげられるんです。「頑張れ!」って、本当に素敵な言葉だとオレは思います。

それから、一番苦しかった時間帯、痛みを堪えて走っているときに沿道でスピーカーからZARDの「負けないで」を流してくれている人がいたっけ。何でもない時だったら、僕はきっと“うわ~ベタだなあ…”って苦笑いしていたかも。でも、この時は感動して涙が出そうになっちゃった。気持ちが弱ってる時だったんで、効いたなあ…。なんか、カラカラの心に水がしゅわーってしみこむような感じだった。音楽ってスゲエ!しみじみそう思いましたよ、ワタシは。
実を言うと、ZARDなんて一度も真面目に聴いたことがなかったんだけど、あの日以来、何度もYoutubeで「負けないで」を見てます。で、聞くたびにあの日この曲が聴こえてきた瞬間を思い出して泣きそうになっちゃうんだ(苦笑)。2012年2月26日以来、「負けないで」は僕にとって特別な曲になった。

35キロ付近、佃大橋を渡るのも辛かったなあ…。実は、比較的平坦な東京マラソンの中でここが最大のヤマ場。急な傾斜が多くのランナーの脚を止めてしまう。僕も“ゴール間近でこれかよ~っ!”って気持ちが折れかかった。と、ここでまたもや音楽が!なんと、今度は「ロッキーのテーマ」ときた!いやいや、これも今にして思えば、なんてベタな展開だったんだって思いますよ(笑)。でも、やっぱしあの場面ではものすごく力をもらった。こういうのは体験してみないと絶対わからないと思う。なにより、ランナーが一番苦しい所で音楽をかけて励まそうと思ってくれるっていう、その気持ちが嬉しい。

ゴールのビッグサイトが見えてきたときの嬉しさは忘れられない。偶然なんだけど、この時、雲に覆われた空からさっと陽の光りがさしてきたのも感動的だったなあ。
ゴールゲートを潜ったのは午後1時30分頃。正式タイムはまだ出てないけど、ネットタイムは4時間16分01秒(すいません、当日ケータイメールでゴールを祝ってくださった方々、2分過大申告していました(苦笑))。ボランティアの人に「FINISHER」と書かれたタオルと完走記念のメダルをかけてもらうと、やっと“ああ、終わったんだ…”という実感が湧いてくる。“おめでとうございます!”っていうひと言が本当に本当に嬉しかったなあ。あ、くたくたでしたけど、若くて可愛い女性ボランティアの前に行くことも忘れてませんでした(笑)。

東京マラソンはやっぱり特別だった。この達成感、満足感は他のマラソン大会とは全然違う。ほんと、走れるものなら何度でも走りたい!何歳になっても、それができる自分でいたいと強く思う。
ちょっと気になっているのは、20キロ過ぎから出た膝の痛みだ。これ、実は1ヶ月前にフルマラソンを走ったときにも、同じぐらいの距離で同じところが痛み出した。その時は、アップダウンの激しいコースが脚にダメージを与えたんだと思っていたんだけど、こういう平坦なコースでも症状が出たってことは、フォームの問題か、身体上の問題か、僕自身に原因があると思わざるをえない。それを克服しない限り、サブ4はちょっと難しいかも…。
ただ、脚をかばいながらペースを落として走っていたので、レース後も意外と元気だった。翌日も酷い筋肉痛に襲われることはなかったし、コンディションをきちっと整えて力を出し切れば、もっとタイムを縮められる伸びシロはあると思うんだけど。
ともかく、今はゆっくり疲れをとって、次のシーズンにサブ4に再挑戦しようかと思う。これからしばらくは、完走メダルを眺めながら一人で美味い酒が呑めそうです(笑)。

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2012年2月25日 (土)

泣いても笑っても

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いよいよ明日に迫った東京マラソン。
走り始めたばかりの頃、この大会に出るのは憧れだった。フルマラソンを走るのなんか夢の夢だったのだ。あれから2年。何度もプチ故障を経験したけれど、なんとか42.195キロを走りきれる身体を手に入れた。歳は二つ重ねたけれど、今の身体は30代のときよりも強靭になったと思う。

ただ、やっぱり回復は若いときより確実に遅い。前回走ったフルマラソンから一ヶ月おいただけの東京マラソン、なんだか、まだ身体の芯から疲れが抜けきっていない気がするのだ。腰の奥が鈍く痛いし、体幹の筋肉が堅くなっているような感覚。
でも、ここまできたらやるしかない。泣いても笑っても明日はハレの日。アドレナリンを沸騰させて東京の街中を突っ走ろうと思う。

自分が46にもなって、こんなことに夢中になるとは夢にも思わなかったなあ…。
そういえば、清志郎が本格的に自転車を始めたのも、今の僕ぐらいの歳だった。今になって、なんとなく当時の清志郎の気持ちがわかったような気がする。

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2012年2月15日 (水)

CHABOの恩返し⑩ FINAL 斉藤和義 with 仲井戸“CHABO”麗市 / 2012年2月15日(水)Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE

大満足のライブだった。既にツイッターなんかでもいろんなところでつぶやかれてるように、アンコールでマーシーやこれまでの恩返し共演者が飛び入りするというサプライズもあったが、僕にとっては本編のCHABOとせっちゃんそれぞれのパートだけでも充分元を取ったと思わせるぐらい濃密だった。

まず、斉藤和義。オレ、やっぱりこの人が好きだ!なんと言っても曲がいい。決定的に曲がいい!必殺のリフにキャッチーなメロディー、心に刺さる歌詞。それを研ぎ澄まされたギターと色っぽい男声で唄う。この爽快なわかり易さは、ある意味忌野清志郎の楽曲の魅力と共通していると僕は思う。
2日前に武道館公演というツアーのハイライトを終えたばかりのせっちゃんは、この日は高音が出難そうで決してベストコンディションではなかったが、気合は充分。初っ端の「Summer Days」から、あっという間に彼の世界に引き寄せられた。
最新作の「45 STONES」 からは「ウサギとカメ」「ギター」「僕と彼女とロックンロール 」「猿の惑星」の4曲がプレイされたのだが、弾き語りで唄われたこれらの曲はアルバムのバンドアレンジより、もっと生々しく響いてきて切迫感を持って耳に届いた。

個人的には「Are you ready?」が一番印象に残ってるなあ。これ、個人的には数ある斉藤和義の曲の中でも一・二を争うぐらい好きなのだ。なんつっても歌詞がいい!

街には空っ風が吹いてる 胸には闇が寝転んでる
この景色はいつか見た気がして 車飛ばしてる 初めてを探しに
Are You Ready?さよなら 欲まみれのガラクタ
Are You Ready?飛び込め 今ならまだ間に合う
本当に欲しいものは エキサイトする心臓だろ?

思わずフレーズを書き出してしまったけど、恥ずかしい話、この曲を聴いてると時々泣きそうになってしまうのだ。大人になった元ロック少年でこんな気持ちを胸に抱きながら毎日を生きている人は多いんじゃないかな…。同世代が作るR&Rとして、このヒリヒリ感はリアルすぎる。何一つ文句の付けようがない。
この曲から続けて金縛りにあったようなフレーズで紡ぎだされた「やさしくなりたい」。これも同世代的な叫びに溢れた名曲だ。決してドラマのために書かれた甘い楽曲なんかじゃない。そして、ギブソンのセミアコ斉藤和義モデルを手に歌われた「ずっと好きだった」。この3連チャンが僕にとってのハイライトだったかな。
約1時間の弾き語り。RCの(というよりCHABOの)楽曲「うぐいす」を挟んだ以外は、全部最近の自分の持ち歌からの選曲だったが、そのカジュアルさが逆にこの人らしいと思った。

せっちゃんが舞台袖に消えると、客電は落ちたままでステージ転換。これがかなり早く完了して、トイレに立った人があわてて席に戻る。
CHABOは「よォーこそ!」でライブをスタートさせた。これはショートバージョンで腕慣らしといった感じ。その後にいきなり「エネルギー oh エネルギー」が来たのはちょっと驚きだった。今日はRC定番で攻めるのかな?と思ったのもつかの間、次はマンフレッド・マンのカバーで「シャ・ラ・ラ」。さらに「清掃の唄」と続く。かなり地味な選曲といっていいだろう。正直言って、僕はこの辺までCHABOの意図が掴めず、いまいちライブに乗り切れない感じではあった。
だが、恩返し恩返し恒例のゲストの持ち歌カバーあたりから“おおっ!”となってくる。僕は、このコーナーでこの日CHABOが何を唄うのかとても楽しみだった。CHABOのことだから、何かマイナーな楽曲を引っ張り出すんだろうなあと思ってたら、いきなりど真ん中の「僕の見たビートルズはTVの中」ときた(笑)。でも、後から考えたら、この曲に関しては、前々からCHABOはいろんなとこイイいい曲だと褒めてたっけ…。CHABOはちょっとシャッフル気味にギターを爪弾く。唄い終えると“俺の見たビートルズは武道館”とか“歌詞の中のおじさんが斉藤君にとってのオレなんだろうなあ…”なんていうMCもあって、CHABOのこの曲に対する想いが垣間見れた。

この後、ステージの照明がゆっくりと落ちていき、会場はCHABOと清志郎が出会った頃の渋谷の空気になっていく。この日は、雑誌「詩とファンタジー」清志郎特集でCHABOが寄せたコメントを冒頭に朗読。この文章は個人的にとても思い入れのあるものなんで、CHABOの口からリーディングされるのを直に聞くのは激しく心を揺さぶられる体験だった。

ぼくはここにいる
ぼくはここにいる

清志郎の歌の多くは、そのバリエーションの幅であり叫びだった…。僕も100%そう思う。
続けて、古ぼけたブルージーなイントロに続いて、“出かける途中のバスの中で…”とおもむろに唄うCHABO。「もっとおちついて」。アコースティックだった頃のRCがその悶々とした青春の日々を歌いこんだような曲を聴いていると、なんだか自分が今何処にいるのかわからないような感覚に陥った。CHABOが続けて「ダニーボーイ」を爪弾いたのも、強く印象に残っている。鎮魂歌…。そんな言葉が頭に浮かんだ。

この後に唄われた「いつでも夢を」もすばらしかった。個人的にはこれがCHABOのステージでのハイライトかな…。もはや、今のCHABOのモードはロックとかブルースとか、そういうフォーマットに納まりきれないぐらいに大きくなっているんだとしみじみ思った瞬間だった。明らかに3.11後の世界に対してCHABOが抱いたある種のフィーリング、それがこういう選曲に繋がっているんだと思う。曲はブルージーな味わいにしっかりとアレンジされ、CHABOの歌声も力強かった。ラストの「ガルシアの風」との繋ぎも違和感全くなし。
CHABOのパートは斉藤和義より少し長く、1時間半近かったと思う。気が付いたら定番の曲はあまりなく、ファイナルにしてはかなり地味な感じ。でも、それが逆にCHABOらしいといえばCHABOらしいと思う。

アンコールは恒例のセッション大会。「テキトーBLUES」は、せっちゃんのボーカルに入るタイミングが微妙にズレるのが面白く、CHABOもステージでずっこけて見せる(笑)。でも、2人とも凄く楽しそう。前日のリハーサルで2人はギター話で大いに盛り上がったそうだが、それをそのまま音楽で再現したような感じだ。こういうの見てると、ミュージシャンはいいな~って思ってしまう。

この後、今日最大のサプライズが待っていた。“共通の友達が来てくれた~!”っていうCHABOのMCで登場してきたのは、この日近くのAXでクロマニヨンズのライブを終えたばかりの真島昌利。上半身裸で黒の革パン、頭にはバンダナといういつものスタイルで登場してきたマーシー、やっぱカッコいいや!
CHABO、斉藤和義、マーシーの揃い踏みはやっぱし華があった。3人でプレイしたのは、ギタリストらしく「ギブソン」。続けてビートルズのカバー「I SAW HER STANDING THERE」。これは斉藤和義がオリジナルの英語詞でボーカルをとり、CHABOとマーシーはバッキングに徹する。途中、マーシーが“カモン、ジョージ!”というCHABOの掛け声でブレイクをとるという美味しいシーンもあり、最高に盛り上がった。

それから、CHABOがリクエストしたというせっちゃんの持ち歌「男節」。これも嬉しかった。オレ、大好きな曲だからなあ、これ。っつうか、これは斉藤和義ファンでも好きな人が多いんだろう、客席から嬌声が起きた。この曲のアコギバージョンをライブで聴くのは初めてだったんだけど、CHABOお得意のメロディアスなスライドが実に良かった。いや~最高!“ほんとはお前と…。”むむむ、うちの奥さんにもこんなこと言ってみてえ…(笑)。とにかく「男節」最高!せっちゃん、最高! 続けて演奏された「上を向いて歩こう」で2人は袖に一度引っ込む。

この後のことは、いろんな人がいろんなところでつぶやいたとおり。これまでの恩返しシリーズの出演者がステージに登場。奥田民生、YO-KING、寺岡呼人、浜崎貴司、Leyona…。オレ、実は、おお、ここで「雨上がり」か~!?なんてと思ってたんだな(苦笑)。なので「歩いて帰ろう」が演奏され、客席で一人盛大にずっこけてしまった(笑)。でも、これ、すごく良かったなあ!飛び入りの5人もすごく楽しそう。ギターソロを弾くCHABOを民生とYO-KINGが両サイドから盛り上げたりしてて、見てるこっちも思わず頬が緩んでしまった。最後は寺岡呼人が中央で高々とジャンプして終了。
終わってみたら、時計は10時50分。実に4時間近い長尺ライブだった。

さて、恩返しシリーズが終わった。昨年はこれとイベントものがほとんどだったCHABOが、次にどんなものを出してくるか。それを僕は大いに期待したい。
寒い冬ももうすぐ終わる。春一番が吹く頃には、CHABOの新しいスタートが見られるかな…。

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