3時間44分56秒。
すげーっ!安田美沙子、ほんとにやっちまった!
名古屋女子マラソン、彼女は3時間44分56秒で帰ってきた。出走前に言っていた、3時間45分切りを見事果たしたわけだ。このタイムは、市民ランナーの間では“サブ3.5”(3時間50分を切ったこと)と呼ばれるもので、どこに出しても恥ずかしくない立派な記録。
いやあ~ほんとにすごい、この子は!あんなはんなりした女の子の何処にこれだけの根性が宿ってるんだろう…。
このレースは、トップランナーの走りも見応えがあった。
野口みずき、渋井陽子、尾崎好美、赤羽有子、加納由理、中里麗美…。ロンドンオリンピックへの切符をかけての激走は最終的に尾崎が制したが、僕は野口の走りに胸を打たれたなあ…。アテネオリンピックの金メダリストも、ここ最近は故障の連続だった。4年4か月ぶりの出走となったこのレース、彼女の胸にはいろんな想いが溢れてはちきれそうだったんだろう。時にペースメーカーの前に出てしまうほどの攻めの走り。中盤で失速するも、驚異的な追い上げでまた先頭集団に追い付くド根性を見せてくれた。あまりの暴走ぶりにハラハラしながら見ていたが、ついに35Km手前で力尽き、優勝争いから脱落した。
でも、今回のレースを動かしたのは間違いなく野口だ。東京マラソンでのゲブレシアシエもそうだったけど、先頭集団の後ろから様子を伺うような展開は、金メダリストとしてのプライドが許さなかったんだろう。チャンピオンとして序盤から堂々とトップを走り、仕掛け、壮絶に散った。感動したなあ…。野口、まだまだやれると思う。
尾崎に関しては、こういってはなんだけど、ちょっと無難にまとめすぎたような気がしないでもないなあ…。意地悪な見方をすると、彼女はこのレース、代表の切符を確実に手に入れるために、リスクを犯して総合優勝を狙うよりも、無理をせずに日本人一位でいいと思って走っていたような気がする。今回はそれでいいのかもしれない。でも、ロンドンではもっともっと攻めて欲しい。彼女の潜在能力はこんなものではないはずなんだから…。
いやあ~見応えあった。名古屋女子マラソン。この日、トップランナーと同じコースを走れた市民ランナーは幸せだと思う。オレが女子だったら絶対出てみたい、このレース(笑)。
聞くところによれば、道端ジェシカも走って、4時間30分台で完走したとか。初マラソンでこのタイムは立派。っていうか、まごまごしてると僕も抜かされちゃうぞ(苦笑)。
うーん、走る女は美しい…。
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