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2012年4月13日 (金)

HOBO CONNECTION 2012 at 下北沢 出演:MAGICAL CHAIN CLUB BAND(リクオ/ウルフルケイスケ/寺岡信芳/小宮山純平)、ギターパンダ、藤井一彦、キム ウリョン / 2012年4月13日(金)下北沢 440

【HOBO CONNECTION 2012 at 下北沢】2012年4月13日(金)下北沢 440(four forty)
出演:MAGICAL CHAIN CLUB BAND(リクオ/ウルフルケイスケ/寺岡信芳/小宮山純平)/ギターパンダ/藤井一彦(THE GROOVERS)/キム ウリョン(元cutman-bouche)
前売 ¥4000 当日 ¥4500 (2オーダー1000円別)
開場18:30 開演19:30


えーと、このライブ、僕の一番のお目当てはリクオの新バンド、MAGICAL CHAIN CLUB BANDだったんだけど、まずはゲストのギターパンダのことから書かせてほしい。
ギターパンダの正体は、あの山川のりを氏だ。RCファンには、忌野清志郎&2・3'Sのギタリストだった人といえば話が早いと思う。この人がパンダの着ぐるみで変身したのがギターパンダ(笑)。僕は2年前のHOBO CONNECTIONでライブ体験済みで、その時はパンダがギターを弾く!という強烈な光景に大笑いした。で、今日も“こうくる”っていうのはわかってたんだけど、それでもどっかんどっかん笑ってしまったぜよ(笑)。
でも、笑うと同時に飛び切りのR&Rでぶっ飛ばされ、ぐっとくるバラードでじーんときてしまったりした。ギターパンダ、すげえロックだと思う!この日はロックンロール・パンダーランドに身も心もヤラれてしまったのだ。
ほんと、この人、パフォーマーとしてすごいと思う。とぼけたMCに笑わせられたと思いきや、間髪入れずに極上のR&Rでノリノリにさせられ、今度は一転してバラードで泣かされなったり。で、うっかり感動してると(笑)、またまたMCの面白さに涙が出そうになったり…。いやあ~忙しいライブだった(笑)。
ギターパンダ、凄い!ほんとに凄い。ワタクシ、完全にヤラれました。いろんな人のライブを見てますが、これほど気持ちがくるくる動いたライブは初めてかもしれない。

ギターパンダは、登場してきたときからお客さんの気持ち鷲づかみだった。キム ウリョンを介添人にして、着ぐるみ姿でステージをよちよち歩くだけで客席はもう大笑い。お約束の“イェ~!”“いやいやいやいや、こちらこそイェ~!”っていうお約束のコール&レスポンスもたまらない(笑)。で、いざギターを弾きだすと、それは飛び切りゴキゲンなR&Rだったりするわけ。このギャップがたまらなくカッコいい!この日は、ギターパンダのバックをMAGICAL CHAIN CLUB BANDが務めるスタイルだったんだけど、ウルフルケイスケとのギター2本の共演は見物だった。

そして、着ぐるみから脱皮して歌われたある曲に、僕は涙が出るほど感動させられてしまったのだ。それは、無人島への漂流を企てた友人のことを歌ったものだったんだけど、ギターパンダの切々としたボーカルに激しく感動してしまった。こんなに心動かされる歌に出会ったのは何年ぶりだろう…。ちょっと呆然としてしまうぐらい凄い歌に出会ってしまった。

どんよりした曇り空でも Don't Worry
オレのメッセージお前に届いたかな

僕は、ライブが終わった後もこの歌のフレーズがずっと頭を離れなかった。調べてみたら、これは山川のりを作ではなく、The endという無名のシンガーソングライターの作った「引き潮」という曲であることがわかった。山川のりをがこの曲と出会ったいきさつはわからないけど、この曲にこめられた切ない想いが彼のハートをノックしたってことなんだろう。うーん、歌ってこうやって引き継がれていくんだなあ…。
ギターパンダのステージは30分くらいかな。リクオがボーカルをとって、忌野清志郎作の「胸が痛いよ」のギターを弾くシーンなんかもあり、すごく内容の濃いライブだった。

あまりにインパクト大だったから、ギターパンダのことから書き始めちゃったけど、お目当てのMAGICAL CHAIN CLUB BANDも、もちろんとても良かった。
これはリクオが今年になって作った新しいバンドだ。去年、ウルフルケイスケとツアーに出たのをきっかけに生まれたものらしい。3.11直後の鬱々とした空気の中、リクオはケイスケの明るいキャラに助けられたとブログに綴っていたけど、ほんとにその通りの音を出してるなあ~と僕は思った。
実は、僕はその片鱗を昨年12月の渋谷BYGでのリクオライブでもなんとなく感じていた。あの夜は、弾き語りだったにもかかわらず、何曲かに明らかにバンドのニュアンスを感じたのだ。これは早くバンド見なきゃなあと思っていたのだが、なかなかタイミングが合わず、やっと巡ってきたのがこのライブだったのである。

MAGICAL CHAIN CLUB BANDは、単独での演奏以外にゲストを迎えた時もハウスバンドをやっていたから、ライブ中はずっと出ずっぱりだった。
バンド単独でのレパートリーは、リクオとケイスケそれぞれの持ち歌に加え、新曲もいくつかやった。これがいい曲ばっかりなんだよなあ…。これはリクオとケイスケが一緒に作ってるんだろうか?なんか、これまでのリクオの歌とは違った突き抜け具合を感じるんだけど…。
それにしても、バンドは結成されたばかりとはとても思えないフィット感。まあ、ケイスケと寺さんはリクオと何度も一緒にやってるから、呼吸が合うのは当然といえば当然なんだけど、若い小宮山純平がすんなり溶け込んでいるのには驚いてしまった。この人、僕は初めて見たんだけど、すごくセンスを感じるドラマーだと思う。R&R系からラグタイム風のやつまで何でもござれ。寺さんとのコンビネーションもバッチリで、こんな良いリズム隊がいると、リクオもケイスケも楽しくてしょうがないだろう。

このバンド、見る前にはロックンロールっぽい曲ばかりで押しまくるのかと思っていたのだが、そんなことはなく、ソウルっぽいのやレゲエ、ラグタイム調のものまでかなりレパートリーは広い。これはリクオのHOBO CONNECTIONというコンセプトによくあっていると思う。リクオがHOBO CONNECTIONと銘打ったライブに集まったミュージシャンは、R&R系の人から弾き語りを得意とする人、ジャグバンドまで凄く幅広い。それをすべて“HOBO”という概念でまとめたのがHOBO CONNECTIONだけど、このバンドだったらそのすべてに対応できるだろう。

何より、明るく陽気なトーンがイイよ、このバンドは。これはやっぱしウルフルケイスケの存在が大きい。ほんと、この人ほど楽しそうにギターを弾く人もそうそういないと思う(笑)。使うのはテレキャスター一本っていう潔さもカッコ良し。難しいことは考えず、テレキャスらしい明るいトーンを活かしてのびのびとプレイ。それがステージで見せる笑顔と合っていて、見ているほうも思わずニコニコしてしまうのですね。うん、得なキャラだ(笑)。
リクオの持ち歌も、イントロのメロがケイスケのギターになるだけで全然印象が違ってくる。これが聞いてて本当に楽しい。何よりも、メンバーとのやり取りをリクオ自身も楽しんでる風なのがイイ。まるでバンド小僧に戻ったかのようで、ソロにはないしなやかさを感じた。

他のゲストのことも書かなきゃ。
一人目の共演者・キム ウリョンは、まだ若いがとても魅力的な声を持ったシンガー。彼がボーカルをとったKnockin' On Heaven's Doorは聴きものだった。これはレゲエ風のアレンジだったんだけど、リクオのピアニカが素敵だった。オレ、もしかするとリクオがピアニカを弾くのを見るのはこれが初めてかも。エコーをかけてダブ風の音響にしてあり、なんか440がトロピカルなコテージになったような気持ちになった。気持ちよかったなあ…。

藤井一彦のプレイもキレキレ。この人のギターは昔から大好きだ。のっけからグレッチを手に、得意のザクザクカッティングを頻繁に織り交ぜたソロでMAGICAL CHAIN CLUB BANDと絡むのは見応えがあった。それと、この人はR&Rだけじゃなくてバラードに付けるギターが絶品だ。トム・ウェイツのアルバム「レインドッグス」で、キース・リチャーズが参加してるのが何曲かあるでしょう?一彦のギターはあれを髣髴させる。渋くて枯れててカントリーっぽくて…。うーん、ホーボーやなあ(笑)

アンコールでは全出演者がでてきて2曲演奏。1曲目はケイスケの持ち歌、っていうかチャック・ベリーのカバーで「スウィート・リトル・ロックンローラー」。何しろギターが3本もいるし、加えて火の玉ピアノマンまでいるからね。すごいノリノリだった。一彦のグレッチとケイスケのテレキャスが交互にソロを交換し合うのも楽しくて楽しくて。なーんかフェイセズみたいだったなあ(笑)。
最後は「いいことばかりはありゃしない」を全員でやった。これは予想だにしてなかっただけに、無茶苦茶ぐっときた。リクオ、やるなあ~。こうきましたか…。

あっという間の3時間。すごく楽しかったし、お腹一杯になった。
なんだか、MAGICAL CHAIN CLUB BANDはいろんな人との絡みを見たくなるバンドだ。HOBO CONNECTION、vol.2とか言わず、リクオにはもうずーっとやってほしいぐらいだ…。

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