6月はたそがれの国
SF少年だったオレ。高校生のころ夢中で読みました、ブラッドベリ。91歳かあ…。大往生ですな。
ブラッドベリは、SFっていうよりもファンタジー作家っていうイメージだな、オレにとっては。作品の中での科学に対する扱い方も、ハードSFの作家のように技術的な部分をシリアスに描き上げたりはせず、月ロケットのロマンに憧れた少年の気持ちをそのまま具象化したような感じ。こういう瑞々しい感性を持ち続けたからこそ、暗闇を純粋に恐怖するような話とか、「火星年代記」のような抒情性溢れる作品が書けたんだと思う。
最近は作品も読んでなかったし、インタビューなんかも目にする機会がなかった。だけど、町のどこにも真の暗闇が無くなってしまった今は、もしかしたらブラッドベリには生きづらい時代だったのかもしれない。
誰もがコンピューターを持っててインターネットにアクセスするようになったこの時代のことや、何よりも日本の原発事故なんかに関して、ブラッドベリはどんなことを想っていたんだろうなあ…。
そうか、オレたちの住むこの世界からは、もうブラッドベリも居なくなってしまったのか…。
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