Running Out of Luck
走り始めてから、夏の暑さにはいっそう敏感になったような気がする。
ここ最近で一番暑かったのは一昨年の夏だ。あの年は本当に酷かったなあ…。朝早い時間に走っても全身から滝のような汗がしたたり落ち、シューズの中までぐっしょりになる有様だった。
それと比べれば、今年はいくらかマシなほう。7月は既に総計250キロ以上を走っている。この分だと今月の走行距離は300キロを超えるだろう。
僕は、今年のメインレースを11月25日(日)の「富士山マラソン」にした。
これは過去36回開催されてきた河口湖マラソンが名称を変えたものだ。今年は記念すべき第一回大会となる。参加賞もTシャツ+グラサンという豪華版(笑)。コースも少し変わるらしく、これまでは河口湖の周りを周回すものだったのだが、今年は西湖も含めた行程になるらしい。紅葉はもう終わっているだろうけど、晩秋の富士の麓を走るのは気持ちいいだろうなあ…。今からすごく楽しみにしているのだ。
今の僕のトレーニング・メニューは週5回走ることを前提としたもの。一応、こんな感じだ。
日 LSD180分 (1kmあたり7分~7分30秒ペース)
月 休み
火 つなぎJOG 10km (1kmあたり6分~6分30秒ペース)
水 ミドル走 10km (1kmあたり5分~5分15秒ペース)
木 つなぎJOG 10km (1kmあたり6分~6分30秒ペース)
金 休み
土 ロング走 20km (1kmあたり6分~6分30秒ペース)
これを夏いっぱい続け、9月中旬になったらレースペース走を入れたりして、全体に30秒ぐらい底上げしていきたいと考えている。
何としても今年はフルマラソンで4時間を切り、サブ4を果たしたい。僕は今年47歳。タイムを縮めるのに残された時間は、もうあまりないだろうから…。
そういえば、ローリング・ストーンズがアルバム「Steel Wheels」を発表し、初めて日本の地を踏んだ時のミック・ジャガーの年齢がちょうど47歳だった。ミックはこの歳になって険悪な仲に陥っていたとされるキース・リチャーズとの関係を修復し、解散寸前だったストーンズを再び動かすことを決意したのだ。8年ぶりに世界ツアーに出ることになったミックは、身体を鍛え直し、一からダンスやボイストレーニングをやったという。そんなのは、これまでの彼からは考えられないことだった。
僕は、今になってこの時のミックの気持ちがわかるような気がする。
80年代後半、ミックはストーンズを離れ、独りでアルバムを作りツアーに出た。オレはストーンズだけに収まる器じゃない、もっと外が見たいという思いで一杯だったのだろう。だが、結果的にそれは成功したとは言い難く、紆余曲折の末、結局はバンドに戻ってきた。その時、ミックは残りの人生もローリング・ストーンズのフロントマンをやり続ける覚悟を決め、もう一度自分を鍛え直そうと思ったのだろう。もしかしたら、それは盟友キースへの彼なりの誠意でもあったのかもしれない。
ミック・ジャガーは、40代前半に発表した1stソロアルバムで、Running Out of Luckという曲を書いている。これ、和訳すると「運も尽き果てて」みたいなニュアンスなのかな…。当時はそれだけ切羽詰った思いがあったのだろう。だが、ミックは自らの手で尽きかけた運をまた手繰り寄せ、21世紀になっても世界最高のR&Rバンドの王者として君臨し続けている。
あの時のミックと同い年になったオレ。さて、運はまだあるんだろうか…。
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