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2012年8月27日 (月)

【映画】「山下達郎 シアター・ライヴ PERFORMANCE 1984-2012」

2112年現在、僕が未だライブを観たことがなくて、最も見たい人と言えば山下達郎をおいて他にない。この人のコンサート・チケットは、昔からとても競争率が高いことで有名だ。僕も何度かトライしているのだが、全く当たったためしがない(泣)。最近はライブの本数を増やしている達郎氏、周りではけっこう観に行った話を聞くのになあ…。達郎氏に関しては、オレ、よっぽどクジ運が無いらしい。とほほ…(泣)。
この人のライブの素晴らしさは多くの人が語っているところだが、公式発表された映像は一つもなし。その魅力を知るには、実際にコンサート会場に足を運ぶしかないのだ。
アルバムをとおして山下達郎の素晴らしさは解ってるつもりなのだけれど、未だライブ未経験の僕としては、実は山下達郎というミュージシャンの凄さのほんの一部分しか知らないのではないかという後ろめたさがずーっと付きまとっている。そんなわけだから、ライブ映像が劇場公開されるってのは、僕にとってはとてもうれしい驚きだった。絶対観なくちゃ!と思って、鼻息荒く映画館に駆け付けた(笑)。

まだ観ていない人もいるだろうから、内容をあまり詳しく書くのは控える。だけど、一言だけ言わせて。これはとてつもなく素晴らしい映像作品だぞ!
何よりも素晴らしいと思ったのは、この映画には作りこんだ映像なんか一切挿入されておらず、1時間半全てライブ映像のみで構成されていること。小細工なしに、ただ山下達郎のボーカルと演奏の魅力だけで観客をぐいぐい引っ張っていき、一瞬たりとも飽きさせないのだ。いやあ~山下達郎、恐るべし!ボーカルの素晴らしさは筆舌に尽くしがたいし、ギタリストとしても凄い腕前だということがよ~くわかりました。何よりも、彼のミュージシャンシップ、音楽を信じ切ってそれに身も心も委ねている様が映像からもはっきり伝わってくるのが感動的だった。
うーん山下達郎、やっぱり並みの人ではありませんなあ…。彼を支えるバンドにもリスペクトだ。

お客さんも良く入っていた。僕が観に行ったのは新宿バルト9。決して小さな映画館ではない。しかし、平日の午後という時間帯にもかかわらず、空いてる席はほとんどなかった。コンサート会場ではないから、声援が飛び交うようなことはなく、お客さんは本当に熱心に見入っていた。そして、エンディングには客席から大きな拍手が…。僕も自然と拍手していた。これ、ちょっと感動したなあ…。映画館で拍手が起きた体験なんてあんまりないもんねえ。これは、観客一人ひとりが本当に感動したからこそ起きた現象だったと僕は思う。

改めて言うが、僕にとって初めて観た山下達郎のライブは予想をはるかに超える素晴らしさだった。告白すると、僕はある曲を聴いていて思わず涙をこぼしてしまったぐらいなのだ。まさか山下達郎のライブ映像で泣くとは思ってもいなかったので、自分に自分で驚いちゃったよ(苦笑)。こういう時、映画館は暗くて良いですね(笑)。

あまりにも濃くて、あまりにも短い1時間半。こりゃあ~達郎氏のコンサート、絶対行かなきゃなあ~。首都圏でのチケット入手が厳しかったら、地方遠征してでも観たい。

この映画、東京では先週末から上映が開始されたんだけど、公開期間がすごく短い。東京だと9/2(日)まで。ってことは…。今週いっぱいしかないじゃないか!これだけお客さんが入ってるのに、なんでこんなに短いのか理解に苦しむけど、少しでも興味のある人は絶対に観ておいた方がいい。後悔しないことは、この僕が保証する。

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コメント

この映画、行こうかどうしようか、迷ってたのです。
でも、HAGAさんのこのブログ読んで、行って来ました!
良かったです・・・
歌の持つ力、歌い手の想いがこんなにも心に響いたのは、久しぶりです。
もちろん、あの歌です。もう、リピートで聴いてます。
HAGAさん、教えてくださってありがとうございます。
フェイスブックで紹介しますね。

私も今、新宿で見た帰りです。たまたま上映期間中に東京出張でラッキーでした。去年、地元山口のライブを見て感動しましたが、ふたたび、ある曲の間奏でのコメントにぐっときました。

◆セローさん
お久しぶりです。いい映画でしたよね~。
やっぱり“あの歌”ですよね。僕も何度もリピートしているんですが、“運命に負けないで…”っていうフレーズが出てくるたびに涙ぐんでしまいます。震災前に作られた歌だってことですが、もう今の時代に生まれるべくしてできた歌だと思います。奇跡ですよね、もう…。

◆My R&Bさん
>ふたたび、ある曲の間奏でのコメントにぐっときました。

僕が泣いちゃったのもそこです。内容もそうなんだけど、達郎さん、押しも押されもしない大御所なのに、あんなに謙虚に自分の音楽を語ってるのがまたぐっときてしまいました。本当に音楽の力を信じ、それに誠実に取り組んでいるからこその美しいコメントだと思いました。
映画でもMCの場面はほとんどなく、この部分だけ使ったのがより強いメッセージとして伝わってきましたよね。

私もこの歳まで、氏のライブは何故か未経験…。“山下達郎”と“ライブ”というのが…私の中でどうも結びつかなかったみたいで…達郎のライブに行く、という発想がつい最近までありませんでした…。なんともったいない(^_^;)
映画があることを知って、観たい!と思ってたのですが…現時点で観れておらず…上映延長を祈るばかりです…。

先日、「ニッポンの嘘〜 報道写真家 福島菊次郎」を観てきました。達郎の映画とこの映画は、この夏どうしても観たかった2本。
こちらの作品は、もうしばらく上映してるようです…お時間があったら足を運んでみて下さい。

◆REICOさん
>“山下達郎”と“ライブ”というのが…私の中でどうも結びつかなかったみたいで…達郎のライブに行く、という発想がつい最近までありませんでした…。

そうそう。それ、ありますよね!この人は最近までライブ本数が極端に少なかったから、限られた熱心なファンだけがライブに行くもんだと僕も思ってたんです。ライブはずーっと謎でした、僕にとっては(笑)
それだけに、80年代後半に出たライブ盤を聴いたときの衝撃はデカかったなあ…。スタジオ盤があれだけ完成度高いのに、更に上を行ってる!「JOY」は今だにかなりの頻度で聴いているアルバムです。

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