« 【本】社会を変えるには (講談社現代新書)/小熊英二 | トップページ | 2013年5月6日(月・祝) / ThumbsUp 15th ANNIVERSARY SPECIAL LIVE 祝! ThumbsUP「3人でSHOW」@横浜・THUMBS UP 出演:仲井戸"CHABO"麗市、Leyona、沼澤尚 »

2012年12月18日 (火)

嵐のあとで

うーーん…。

民主党が政権党の座を滑り落ちることは薄々予測していたけれど、まさかこれほどまでに差が付くとは…。
自公併せて320以上の議席を確保したってことは、理論上は参院で否決された法案でも、衆院で再審議すれば可決できてしまうということになる。原発の再稼働も、TPPも、消費税増税も、だ…。

怖いのは、今の自民党は、僕らが子供の頃に高度経済成長の日本を支えていた「偉いおじさん」のいる党ではないということ。日本経済再生のためなら、弱者を切り捨てる政策だって何のためらいもなく断行してしまいかねない。そして、何よりも怖いのは党首自らが平和憲法改正を公言していることだ。

おかしいと思うのは、選挙前の世論調査では、自民党の支持は2割程度だったということ。それなのに、いざ選挙になったら、トモダチの公明党と併せると2/3の議席をとれてしまうのだ。これは一体どういうことなのだろう?
多くの人が言うように、低い投票率の中で反自民が乱立し、漁夫の利で小選挙区での自民が圧勝したのであれば、これはもはや選挙制度そのものに問題があると言わざるを得ない。これは果たして、国民の意思を反映したものと言えるのだろうか?
若者に至っては、投票率は4割を下回っているという話もある。投票率が低いと、組織票が期待できる大型政党に有利になると言われ、選挙前にはネットを中心に若者の投票を呼び掛ける声も目立った。それがこの有様だ…。

ネットには若者意識の低さを嘆く声もあるが、本当にそうなのだろうか?今回の選挙に関しては、大人であるはずの僕でさえ、どこに投票したらいいものかすごく迷ったのだ。普段、政治に関心のない若者が投票所に足を運ばないのは、当たり前と言えば当たり前のような気がする。 そんな若者の目を向かせるような報道を、マスコミはしていただろうか?

自民党による新内閣が組閣されるまで、もう何日もない。
僕は、何よりも自分の故郷の将来を左右するであろう、原発事故担当大臣が誰になるのかが気がかりだ。

今までは、選挙の結果を見ても溜息だけだった。 でも、今回は違う。何か、怒りに近い感情が腹の中に渦巻いている。

本当に、本当にこの国はいったい何処に向かっているのだろう?

« 【本】社会を変えるには (講談社現代新書)/小熊英二 | トップページ | 2013年5月6日(月・祝) / ThumbsUp 15th ANNIVERSARY SPECIAL LIVE 祝! ThumbsUP「3人でSHOW」@横浜・THUMBS UP 出演:仲井戸"CHABO"麗市、Leyona、沼澤尚 »

コメント

自公 原発で ブログ 検索中です。
自民党と公明党の原発政策の違いがあった今回の投票前だった。(新聞などによる~)自公復権になるのかなぁ。公共施設 ゼネコン~東京都知事~選挙 投票も 仕事~低い投票率~
政治研究会(名前検討中

ボクも今回の選挙の結果には唖然としています。
安倍さんの示す政策に正直そんな魅力は感じなかったし
民主党への制裁の意味があるにしてもここまで差がつくとは。

投票率が下がったって言うのも何だか納得できません。
ボクが投票所行ったとき凄い行列が出来ていて前回の選挙
より遥かに多くの人が並んでいたのに。若者が行かないから?
それとも選挙制度自体の問題?
なんか「変えよう」という動きを何かが阻止してるような
不気味な感じがします。

ちなみにボクが政権に優先して欲しいのは「東北復興・支援」
(勿論「福島」を含んで)と「脱原発」「改革」です。
結果「自民党」は選びませんでした。彼らが取り戻したい
日本って要するに財界との結託・利権確保・弱者切捨て・
強い日本でしょう。
今更そんな時代遅れな妄想に付き合う気はありません。

散々悩んだ挙句「共産党」に投票しました。ここのHPは
他の党に比べて「東北の現在」についての情報を掲載してる。
政策自体は「理想論」が並んでる気がしますが・・
「現状を変えよう」という意志は感じたので。
結果は予想通り「惨敗」でしたが(笑)

自民党、安倍さんがどう進むか。特に東北復興・原発について
チャンと対応してくれるのか、見続けようと思います。
若しいい加減な対応をしたら、今度こそデモに参加して
声を挙げます。ボクもいい加減腹が立ってるので。

◆ながわさん
>民主党への制裁の意味があるにしてもここまで差がつくとは。

なんだか、もはや日本は2大政党制になってしまったような感じですよね。自民・民主どっちが政権をとっても、短期的に現状が打開できないと極端に振り切れた民意となって選挙に反映される…。選挙のたびにそれを繰り返すばかりで、結局全然前に進んでないんですもん。
少数政党がちょこちょこありますが、殆どの党は政権与党にどうすり寄るかばかり考えているように思えます。いいこと言ってる党もあるのに、結局そういう意見は全く浮かばれない。そんな現実を、僕らはもう何度も見てきました。

やっぱり、今の選挙制度には問題があると思います。小選挙区制は結局でかい党に有利なだけ。今の選挙制度では国政に関わっているという感触が全く感じられません。これじゃあ、若者が選挙に行かないのも当たり前なんじゃないでしょうか。

今の選挙制度が変わらない限り、夏の参議院選挙には僕も行かないかもしれません。
結構マジで言ってます。それほどこの結果にはがっかりしていますし、政治に幻滅しています。

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 嵐のあとで:

« 【本】社会を変えるには (講談社現代新書)/小熊英二 | トップページ | 2013年5月6日(月・祝) / ThumbsUp 15th ANNIVERSARY SPECIAL LIVE 祝! ThumbsUP「3人でSHOW」@横浜・THUMBS UP 出演:仲井戸"CHABO"麗市、Leyona、沼澤尚 »

フォト
2023年2月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28        
無料ブログはココログ