« キャパの十字架/沢木 耕太郎 (著) | トップページ | 音楽配信はどこへ向かう? アップル、ソニー、グーグルの先へ…ユーザーオリエンテッドな音楽配信ビジネスとは?/小野島 大(著) »

2013年6月26日 (水)

【映画】 さよなら渓谷

Img_1036

この映画は主演の真木よう子に尽きるっ!真木よう子、惚れたっ!真木よう子、いいなあ~!もう一度。思いっ切り力をこめて“真木よう子、すごくイイっっっ!!!”(笑)
実はオレ、前から気になってたんです、この人。たまに彼女がテレビに出てくると、自分でも不自然なくらいそわそわしちゃって家族からも白い目で見られてたぐらい(苦笑)。でも、なんでこんなに惹かれるのか、自分でもその理由がわからずにいたんだよなあ…。
この映画観て、ようやく判りましたぜ。真木よう子の顔って、東京で育った美人さんの顔じゃないんだよね。地方都市のべっぴん顔。そしてあの目…。大勢の家族の中で小さいころから大人の男たちを見ながら育ったような達観した目…。オレ、こういう女性に弱いんだよなあ…(苦笑)。思い返せば、中坊の頃から好きになった女子って、こんな顔の娘ばっかだったような気がする…(苦笑)。真木よう子、決しておっぱいが大きいから惹かれていたわけじゃないんだからなっ。わかったかっ?!(誰に言ってんだ、オレ?(^_^;))

この映画で、真木よう子はかつて自分をレイプした男と共同生活を送る女というとても難しい役をやってます。この演技がもう鬼気迫るものがあってもの凄い。はっきり言って、セリフ回しがそれほど巧い人だとは思わないが、そんなことはどうでもいいんです。醸し出す雰囲気がもうとんでもない。完全に心臓鷲づかみだ。
後から読んだインタビューだけど、真木はこれまで撮影中でも割と役と自分とを分けられる自信があったそうな。だけど、この映画に関しては何度も精神状態が危うくなりかけたという。実際、入院しているシーンでは、明らかに彼女の顔は痩せ細っていた。彼女曰く、役に入り込みすぎて物を食べても吐いてしまうような状態だったそうだ。まるでデ・ニーロの逸話を髣髴させる話。役への入り込み方がハンパじゃないんだろう。
そして一撃必殺のあの目…。瞳の奥に暗い情念の焔がゆらゆら揺れているようなあの目だ…。あれはもう反則だろう(笑)。あんな目で刺されたらオレ、たちまち金縛りだぜ(苦笑)。

えーと、勢い余って真木よう子のことばかり書いちゃいましたが(苦笑)、映画そのものも勿論見応え充分。ただ、話は相当にヘビーだし、観客に解釈を委ねる部分も多いから、娯楽色の強い映画が好きな人は戸惑うだろう。Yahoo!のレビューが意外に低いのもそういう理由なんじゃないかな。
ただ、日本映画はこういう作品がどんどん出てこなきゃダメだと思う、オレは。1から10まで説明して観客に迎合してるような作品ばかりじゃ、そんなのテレビの帯ドラマと変わんなくなっちゃうでしょ。

最後にひとつ。エンディングの真木よう子の歌、あれを無くても良いとか、下手くそだとか言ってる人がいるらしいが、それは違う。あれは真木よう子が歌ってるんじゃない。かなこが歌ってると聴くべきなんじゃないだろうか。あの歌を歌ってる段階でも、真木よう子の肉体にはまだかなこが憑依していたんだと思う。つまり、あの歌がラストで流れることで、映画はようやく完結したんだとオレは思いました。

« キャパの十字架/沢木 耕太郎 (著) | トップページ | 音楽配信はどこへ向かう? アップル、ソニー、グーグルの先へ…ユーザーオリエンテッドな音楽配信ビジネスとは?/小野島 大(著) »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

さよなら渓谷 私もこれ映画館で観ました。こういうラスト嫌いじゃないんですよね~もう一度観たいな。
HAGAさん元気かなぁ。 

元気ですよ~(笑)。最近はすっかりブログほったらかしになってますが、Facebookの方で遊んでます。もし、ハテさんもFBされていたら、よろしければお友達申請してくださ~い!

元気で良かった 笑 私、Facebookやってないんですよ~
でもHAGAさんとは勝手にお友達気分です 笑

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 【映画】 さよなら渓谷:

« キャパの十字架/沢木 耕太郎 (著) | トップページ | 音楽配信はどこへ向かう? アップル、ソニー、グーグルの先へ…ユーザーオリエンテッドな音楽配信ビジネスとは?/小野島 大(著) »

フォト
2023年2月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28        
無料ブログはココログ