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2020年9月22日 (火)

国道3号線と4号線

連休3日目。

朝食は近所のミスタードーナツで買ったドーナツを3つ。

食べた後、直ぐに「国道3号線」の続きを読み始める。
妻は買い物に出掛けてしまい、あまり腹も空か無かったので、お昼も抜いて夢中で読み進め、午後には読了。

昨夜の日記にも書いたが、読み始めて、僕は中央から搾取された立場として九州は東北に似ていると感じた。が、読み進めるうちに“違う”と…。それは「炭鉱と村」の章で対比された二人の詩人、九州の谷川雁と東北の黒田喜夫で顕著だ。東京で挫折し、故郷の農村的な美しさに触発されて地元で蜂起した谷川に対し、黒田は故郷を出て京浜工業地帯で暗い目をして働く同胞の中に革命を見出す。
思うに、同じ中央からの搾取でも、九州はかつて外国からの窓口となって、この国の何処よりも先端を走った歴史があるのに対し、東北はいつの時代も暗く貧しかった。蜂起しようにも土地を出るしかなかったのだ。
しかし、東北のムラ社会は故郷を離れたものには意外と冷たい(「エール」の古関裕而が、僕の故郷の町の生まれでも、最近まで意外なぐらい扱いが小さかったように…)。日本全国流浪して九州に辿り着いた他所者をも抱き込んだり、木造船で水俣の海を漕ぎながらチッソ工場に張り付いた緒方正人の豪快さは、ちょっと東北人にはないと思う。
奇しくも、東北の基幹となっている国道は「4号線」だ。国が道を割り振った時、この近接した順番にした意味は何だろう?
僕にとっては、九州を知りながら東北を探す読書体験となった。

午後は少し近所を散歩。空気が乾いていて昨日よりなお歩き易い。
近所に鳳仙花が赤・黄・白の三色咲いている場所がある。暫しの異次元空間に身を置き家に。

Img_1991

5時からは長男と根津の居酒屋「すみれ」へ。実は今日は17:30から「オハラ・ブレイク2020」の配信ライブがあったのだが、うっかり忘れて予約を入れてしまったのだ。
長男に焼酎のボトルを入れてやり、酒の西京漬や皮蛋豆腐、焼き鰰など次々に頼んで最後はカレーライスで〆。約2時間、たっぷりと食してしまった。

夜は「オハラ・ブレイク2020」を追っかけ再生。
これが予想以上に良かった。出演者の演奏は勿論だが、全体の流れがこのフェスの良さであるいい意味ので“緩さ”をうまく引き出していたと思う。これまで沢山の配信を見たけれど、これほど空気感が感じられるものは無かったように思う。福島生まれの自分としては、無性に里心が募る映像でもあった。
全部で3時間半近くあり、明日は仕事があるので残念ながら最後までは見られず、後半は明日に持ち越し。

が、興奮したのかなかなか寝付けず、天辺回った時間に眠りについた。

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